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JICA九州 大学生インターン 潜入レポート(1)

2025年度 教師海外研修 事前研修

はじめまして!
8月8日から約2か月間、JICA九州センター市民参加協力課でインターンをしている中村有李です。これから、JICA九州で行われている様々なイベントを紹介していきたいと思っています。
今回は8月9日(土)に行われた、教師海外研修の事前研修の様子をお伝えします!

教師海外研修は、小・中・高校等の教員に、実際に国際協力の現場を視察頂くことで、開発途上国に対する理解を深め、国際理解教育の教材作成などの実習を通じて、国際理解教育/開発教育を推進していただくことを目的としています。
2025年度は福岡県、佐賀県、長崎県、宮崎県、鹿児島県から集まった8名の先生が、8月10日(日)から8月17日(日)の約1週間、ベトナムにて研修を行います。
小学校から高校、特別支援学校に所属する先生方は、指導教科も英語、社会、農業と様々で、これまで2回ほどオンラインでの事前研修を重ねてきましたが、対面で会うのは今回初めてでした。

事前研修ではまず、先生方の研修目標と、この研修を有効に活用するための計画についての発表が行われました。
日本は戦後80年、ベトナムはベトナム戦争終結50年。
この節目の年、現地の平和教育について興味をもつ先生方が多くいらっしゃいました。また、ベトナムの発展やまちづくりの歴史、外国語教育についても多くの疑問や興味をもたれており、実際に現地の方やベトナムで働く日本人の方にもお話を伺ってみたいとの希望をもたれていました。

午後からは、認定NPO法人開発教育協会(DEAR)事務局長の中村絵乃氏による、参加型のワークショップが行われました。ベトナム研修中に学んだことを、生徒たちにどのように伝えていくのか実際に体験しながら学ぶことができるワークショップでした。
私も先生方と一緒に参加させていただきました!

はじめは、フォトランゲージ。バラバラに切り取られた写真のピースを言葉だけで、パズルのように組み立て、出来上がった写真から得られる情報について話し合いました。

言葉だけで1つの写真を組み立てるアクティビティ

出来上がった写真から得られる情報について話し合う様子

そして、日本に住むベトナム人について知っていること、知りたいことについて付箋に書いて、グループで意見交換をしました。意見を出し合ってみると、また新たな意見が生まれ、付箋の量が大量に・・・

私が特に印象深かったのは、エピソードを使った指導法。
実際にベトナムから日本に来た方のエピソードを読んだ後、もう一度話し合うと、「日本に住むベトナム人」という大きなまとまりではなく、より鮮明な1人の人間としての姿をイメージすることができるようになったことを実感しました。
参加型ワークショップでは、グループで話し合うことで考えが深まっていく様子がとても印象的でした。

エピソードを読んだ後さらに増えた付箋

1日の研修を通じて、先生方は、研修参加への各自の目的意識をより一層明確にされていました。先生方が自らの疑問をもってベトナムへ行き、帰国後に現地で学んだことを伝える授業を行うことによって、生徒たちに大きな刺激を与えられるだろうと感じました。今後、ベトナムから帰国した先生方にもお話を伺ってみたいと思います!

JICA九州のSNSではベトナム研修中の様子も発信しています↓

教師海外研修の詳細については下記のページをご覧ください↓