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JICA九州 大学生インターン潜入レポート(2)

2025年度草の根技術協力事業 実施団体連絡会

こんにちは!
JICA九州センター大学生インターンの中村有李です。
9月4日と5日に行われた「草の根技術協力事業 実施団体連絡会」の運営のお手伝いをさせていただきました。草の根技術協力事業はとっても画期的な取り組みなんです!

●草の根技術協力事業 とは?

日本で活動する団体(NPO、NGO、自治体、大学、企業など)に、これまでの知見や経験を生かした国際協力活動を提案していただき、JICAと共に行っていく事業。経済及び、社会の開発または復興に協力することを目的として自己の利益に関わりなく行う国際協力事業です。

 今回の実施団体連絡会では、九州各地で草の根技術協力事業を実施している大学、NPOなどの団体の方が対面で参加しました。加えて、2日目のプログラムには、草の根技術協力事業に関心を寄せる団体の方々もオンラインで参加されました。

 1日目は、各団体の事業紹介から始まり、北九州市上下水道局による好事例発表、団体間の事例共有とお悩み相談のグループワーク、2日目は、公益財団法人大分県理学療法士協会、特定非営利活動法人ISAPHによる好事例発表に加えて、参加団体間の知見を組み合わせた共創ワークショップなどのセッションが行われました。特に好事例発表では、各団体の事業の進め方、想定と実際の結果、現地との連絡やり取りとしてどのようなツールを使ったかなど、より良い事業実施のための詳細な工夫した点等の説明に、参加団体の方々が熱心に耳を傾ける様子は印象的でした。

好事例発表の様子

 また、1日目の実施団体間でのグループワークは、事業実施前、実施中、実施済み団体が一堂に会する滅多にない機会であったため、情報共有や悩み相談など、話が尽きない様子でした。
 2日目には、共創ワークショップとして、下水、保健、環境・教育、経済開発など様々な分野で活動する方々が分野も業種もばらばらのグループに分かれ、異業種交流が行われました。このワークショップは、自分の団体の強みと弱み(課題となっていること)を書き出し、異なる分野の団体と協働することでどんな事業ができるのか?と協議していきます。それぞれの強みや弱みを組み合わせて新たなアイデアが生まれる場面を目の当たりにし、強みだけでなく、弱みを補完し合うことの重要性も実感することができました。40分という短い時間でしたが、本当に事業が実行できそうなアイデアが出され、これからの可能性を感じさせられました。

実施団体間グループワークの様子

共創ワークショップ最終発表の様子

 今回の実施団体連絡会では、同じように目標を持ち、事業を進めていくもの同士、話が盛り上がる場面が多く見られました。世界中の人々がより良く生きられるために活動する方々と実際にお会いし、お話を聞くことができたことは、私にとっても特別な機会となりました!

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