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~教師海外研修事後インタビュー~ 長崎県立島原特別支援学校(高等部) 小川光洋 先生
こんにちは!
JICA九州センター大学生インターンの中村有李です。
何度かの事前研修を経て、8月10日から8月17日にかけてベトナムで行われた教師海外研修。帰国後の先生方にインタビューさせていただきました!
▽今回インタビューさせていただいたのは?
長崎県立島原特別支援学校(高等部) 小川 光洋 先生
1.教師海外研修に参加した理由やきっかけ、今回の研修目標は何ですか?その目標は達成できましたか?
本研修に応募した理由やきっかけは、おそらく他の先生方とは違い、私自身は2人の子どもが、フィリピンへ留学したり、トルコ、モンゴル、アメリカなどへ遠征に行ったりする姿を目の当たりにし、20数年ぶりに海外に出てみたいという単純なものでした。
私自身がベトナムで何を学ぶかと考えた時に、まず考えたことがベトナムという国の歴史、戦争からの復興、平和教育というものであり、それに関連してベトナムから見た日本がどのように映っているのかというものを確かめたいと考えていました。当初の目標を達成できたかと問われると正直微妙なものではありますが、それはあまりにも私自身が勉強不足で知らなすぎたことを痛感させられました。そういう意味では帰国後、ベトナムの歴史、戦争、平和といったものに関心を持って書物を読み漁ったり、映像を見たりする私自身の姿を客観的に見たら、ある部分では目標を達成できたのではないかと思っています。
ホアロー収容での視察風景
ガイドさんに質問する小川先生
2.研修中、印象に残っていることは何ですか?
行く先々での現地の方々の明るさ、大らかさ、おもてなし、先祖、家族、地域、母国を愛する心などを持って日々を生活されている姿に、本当の「幸せ」「豊かさ」ってなんだろうと考えさせられる毎日でした。
カヨン族の皆さんとの交流
3. 研修に行く前と、行った後で変化はありましたか?
ベトナムへの印象として、社会主義、共産主義に対する印象が多少変わりました。私自身の見方が少し偏っていたのかなという思いもあります。私自身、過去のことにこだわることはありませんが、ベトナムの人の過去にとらわれず、苦い経験があっても相手を許し、共に未来を見て生きていこうという姿勢には、私自身も今まで以上にそうでありたいと思えるきっかけとなりました。
4.生徒たちにどのような授業を行いたいですか?
ベトナムの文化と日本の文化を対比させながら、それぞれの違いを理解し、最終的に他国、他者への理解に繋げていければと考えています。今回の経験の中で、生徒たちに伝えたいことはたくさんあるのですが、対象生徒の実態をふまえ、また時間的に限られているので、今回は生活や文化に焦点を絞り、生活様式や食文化の違いを知るところからから授業を進めていこうと考えています。とはいえ今回で終わりということでなく、戦争や平和教育など対象生徒の実態に応じた学習内容を提供できたらと考えています。
ハノイ市内の公立中学校での交流
5.この研修を一言で表すなら?
先生方との出会いに始まり、ベトナムでの充実した研修、研修以外の時間、どれもこれもが素晴らしいとすぎて、今後もこれが続いていく、続けていかないと考えると、正直一言で言い表すことができません。
参加教員の皆さんと
6.その他、感想や今後の展望など伝えたいことがありましたらお教えください。
今回の研修を経て、「自分に何ができるのか」を考えています。今回私自身がベトナムから学んだ国際理解や開発教育といったものを特別支援学校に通学する生徒たちに伝えていくことはもちろんですが、次世代の担い手となる人材を育てていくことを考えた時に、高等学校という現場も視野に入りながら、私自身の残り少ないキャリアをどのように重ねていくのかというものを真剣に考えるきっかけとなりました。
教師海外研修について詳しくは以下のリンクから↓
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