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JICA海外協力隊インタビュー企画「世界のセンパイに聞いてみた!~JICA海外協力隊のホンネ10連発~」第5弾!

 JICA海外協力隊員のリアルなホンネを、学生インタビュアーがご紹介!
 第5弾は、鹿児島情報高校在学中の柳さんが、ソロモン諸島で活動する礒﨑隊員へインタビューを行いました!

<インタビュー 第5弾>
JICA海外協力隊員:礒﨑隊員(派遣国:ソロモン諸島、職種:林産加工)
インタビュアー・編集:柳さん(鹿児島情報高校)

「ソロモン」の人々と家具作り ~礒﨑隊員へのインタビュー~

【豊かな自然】
 美しい自然に触れることができるソロモン諸島。豊富な木々、島国ならではの独自の生態系、綺麗な海、などなど魅力が沢山あります。なかでも、豊かな自然と木々は、ソロモンの人々の生活と強く結びついており、必要不可欠な存在です。ソロモン国内では、木材が多く採れますが、現在はそのほとんどをそのまま国外へ輸出をしているそうです。そこで、ソロモン諸島では、丸太をそのまま輸出するのではなく、木材を加工し付加価値をつけて、輸出することを目指しています。
 この記事ではそんなソロモン諸島で、JICA海外協力隊員として、木材の付加価値を高める加工技術を、現地の方々に伝えながら活躍している、礒﨑愛永隊員へのインタビューの様子をご紹介します。

【行くぞ!ソロモンに!】
 礒﨑隊員がJICA海外協力隊の活動に参加することを視野に入れ始めたのは小学3年生の頃だったとのこと。ペシャワール会の中村哲医師の講演を聞いた際、技術協力で平和への架け橋を繋げることができることを知り、参加したいと思ったそうです。JICA海外協力隊では、様々な職種があるため、個人の強みを活かした海外との関わり方が出来ますが、礒﨑さんはこれまで、日本で山の管理の仕事をしていたため、派遣国で木材を扱う、「林産加工」という職種を選んだそうです。
正直なところ、私はペシャワール会という団体について、礒﨑さんへのインタビューを通して初めて知りました。私が小学3年生の頃は、校庭を駆け回って、ドッジボールをしたり、一輪車で遊んだりしていたので、その頃から平和について考えていたなんて、とても驚きました。お話をお聞きし、とてもカッコイイと思いました。

【沢山の木々と暮らすソロモンの人々】
 礒﨑隊員が現地の方々と暮らす中で大切にしているのが、ソロモン人の想いや意見を大切にするという事と、現地の文化や考え方を受け入れるということだそうです。「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、自分の中の当たり前を押し付けるのではなく、相手を尊重することで新しい気づき、学びがあるのだろうと思いました。
 印象的なエピソードとして、ソロモンの人々は「心配いらない」という意味の「ノーワリ」や「しょうがないね」という意味の「ソロモンナーヤ」という言葉をよく使うそうです。礒﨑隊員が活動の中で失敗してしまった時に、「大丈夫。今はあなたが失敗したけど、明日は私かも」と声を掛けてくれたそう。日本で生活する中では、このような「心配いらない」という言葉をあまり聞いたことが無いので、凄く素敵で日本にも欲しい文化だなと思いました。「今はあなたが失敗したけど明日は私かも」なんて、これまで一度も考えたことが無かった言葉だったので、とても心に残りました。これは短期間の旅行ではなく、長期間現地の方と一緒に過ごすからこそ気付く、現地の方々の人柄だと思います。私自身海外を訪れる際は、現地の方の人柄に気づけるような関わりを大切にしていきたいと感じました。
この他にも、物や食べ物を分け合う習慣があり、果物や野菜を収穫したら近くにいる人みんなで分け合ったり、何か問題が起こった時に、たとえ何も出来なくても、とりあえずそばに来て声をかけてくれたりするそうです。そんな温かい人々との出会いを通して、ソロモンが好きになり、日本に帰りたくないとも話してくださいました。 
 そんなソロモンでは、定期的に停電になる時があるそうです。「不便では無いのですか?」と聞くと「不便があると誰かと交流するきっかけになる」と答えてくださいました。もし日本で停電が発生すると、不安や不満の声が飛び交うのではないかと思うので、起こった出来事をポジティブに捉える、とても素敵な考え方だと思いました。これもソロモンの人々との生活を通して、このような考えになられたのかなと思いました。

 豊かな自然と、人柄が素敵なソロモンですが、一方でゴミに関する課題を抱えているそうです。ゴミを処理する施設が無いために、生活する中で出たゴミは、ダンプサイトという所に集められ、全て埋めているそうです。私がカンボジアを訪問した際には、街中にゴミが沢山落ちている光景を見かけ、ソロモンもカンボジアも共通の課題があると感じました。現地の方の健康や、地球の環境保全のためにも、一刻も早く解決して欲しいと思いました。ソロモンの良いところだけではなく、課題についても真剣に話してくださり、ほんとにソロモンを愛してるということが伝わってきました。

【悩める若者へ!】
 この記事を読んでいる方の中には、自分もJICA海外協力隊で活躍したいけどハードルが高いと感じるが方がいると思います。そんな方に向けて礒﨑隊員が「本当に行くぞ!」と決めたきっかけと、メッセージをいただいたので、ご紹介します!
 礒﨑隊員が「本当に行くぞ!」と決めたのはソロモンに行く2〜3年前だったそうです。礒﨑隊員自身小学3年生の頃からJICA海外協力隊に参加したいと考えていたので、「悩むのは長くて良い。やりたい事、行きたい理由を周りの人に話していたら、いつか行けるんじゃないか?」と思ったと話してくださいました。また、自分の気持ちを振り返る時間を作るのも、大切だとおっしゃっていました。 
 私は礒﨑さんに対して、ソロモンへ行くという大きな決断をされているような方なので、勝手に「悩んでる時間がもったいない!即行動しよう!」というような、何でもすぐに決断できる方なのでは?と思っていたので、とても驚いたのと同時に、悩むのは長くても良いんだ、と安心しました。実際、最前線で活躍している方の言葉なので安心感、説得力が違うなとも思いました。これを読んでいる読者の方がどんな道を選んでも、沢山悩んで自分で決めて切り拓いた自分だと思うので、そこでの出会いを大切にしてほしいと思います。

【インタビューを通して】
 今回、礒﨑隊員にJICA海外協力隊に参加したきっかけや、現地で活動の様子を聞いて、とても素敵な方だと思いました。私の中のJICA海外協力隊員のイメージは、完璧主義な方で、現地での活動は凄く大変なことばかり、というイメージでしたが、参加したきっかけのお話や、インタビュー内のウラ話(日本から持ってくればよかったものは何ですか?という質問に「味噌です!」という回答も!)を通して、良い意味でとても人間味を感じ、親近感を抱きました。活動が大変でお忙しい中でのご対応だったかと思うのですが、インタビュー中ずっと笑顔で答えてくださり、とても有意義な時間となりました。貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました!

<インタビュアープロフィール>

名前:柳 陽葵
所属:鹿児島情報高等学校 プレップ科
ハマっている事:編み物 刺繍 ランニング
悩み:将来の夢が決まってないこと