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- JICA海外協力隊インタビュー企画「世界のセンパイに聞いてみた!~JICA海外協力隊のホンネ10連発~」第9弾!
JICA海外協力隊員のリアルなホンネを、学生インタビュアーがご紹介!
第9弾は、鹿児島情報高校在学中の讃岐さんが、エルサルバドルで活動する窪田隊員へインタビューを行いました.!
<インタビュー 第9弾>
JICA海外協力隊員:窪田隊員(派遣国:エルサルバドル、職種:コミュニティ開発)
インタビュアー・編集:讃岐さん(鹿児島情報高校)
幸せに過ごせる地域づくりを!地域でワークショップに取り組む窪田淳さんにインタビュー!
こんにちは!鹿児島情報高等学校、プレップ科1年の讃岐楓です。将来、養護教諭になり、日本だけでなく海外の子どもたちの力になりたいと思っています!甘い物大好きな高校生です。よろしくお願いします!
今回のインタビュー企画では、私が日頃から考えている「人との繋がりづくりにおいて大切なことは何か。自分にどのようなことができるのか」について、その解決のヒントを見つけたいと思いインタビューに臨みました。お答えいただいたのは、JICA海外協力隊の窪田淳さんです。窪田隊員はコミュニティ開発という職種で派遣されており、エルサルバドルで生活改善に関する活動を行っています。
まずは、エルサルバドルについてご紹介します。エルサルバドルは、中央アメリカに位置する小さな国です。1980~1992年まで内戦があり、その後、2010~2019年にかけて経済格差や貧困を背景に、ギャングによる犯罪も多発していたという現状がありました。現在では、大統領主導のもと安全対策がなされ、治安も改善されつつあると言われていますが、街並みを見ると当時の名残が残っており、学校を囲む塀や、家屋の屋根部分に張られた有刺鉄線などが見受けられます。
現在のエルサルバドルは火山の国と呼ばれるくらい火山が多く、ハイキングや絶景スポットがたくさんあります。サーフィンの聖地としても有名で、世界中のサーファーが集まるそうです。また、エルサルバドルでは「ププサ」という食べ物がとても人気だそうです。トウモロコシの粉にチーズや豆、肉などを混ぜて焼き上げるエルサルバドルの国民食です。エルサルバドルの人々は、温かくてフレンドリーな人が多く、観光客に対しても親切にしてくれるそうです。
そんな魅力的で活気あふれるエルサルバドルで、窪田隊員がどんなことを行っているのか、活動内容について、お聞きしました。窪田隊員は配属先である区役所のメンバーと共に、生活改善アプローチの手法を使ったワークショップを地域(コミュニティ)の女性や青少年を対象に実施しています。女性の生活改善、青少年のビジョン形成などを通じて、住民一人ひとりが幸せに過ごせる地域づくりを目指して、日々活動されています。
具体的にどのようなワークショップを行っているのかについて、お話を伺いました。窪田隊員は、訪問した地域住民に聞き取りをした際、「○○がない」「○○が欲しい」など、現状に対する不安や不満の言葉を耳にする機会もあったそうです。一方で、その地域や、そこに住む人々がもつ魅力にも気づいたと言います。そのような現状がある中で実施したワークショップが、あるテーマに対してみんなで話し合いながら、気づいたことを紙に貼っていくというもの。例えば「昨日の24時間、何をしていた?」というテーマについて話し合った時は、“SNSを2時間も見ていた”という意見があがり、“それってもったいないかも。もっと有効な時間の使い方はないか”と議論がなされたそうです。日々の生活を振り返ることで、自己管理のヒントを見つけ、1人1人の生活の改善を図っていくというワークショップで、「今、あるもの」に目を向けて、自分たちでできることを考えていくということが大切だとおっしゃっていました。
これらの活動を通して、住民の方々の考え方が変わっていく姿をみると、とてもやりがいを感じるそうです。例えば、それまで中々コミュニケーションが取れていなかった家族が、ワークショップを通して、仲が良くなったこともあったそう。活動を重ねる中で、感謝されることも増え、コミュニティの方達とも仲を深めることができたそうです。
充実した活動に取り組まれている窪田隊員ですが、大変だったこともあったそう。中でも言語の違いで苦労されたとのことでした。相手の言っていることが分からない、言いたいことが言えないというのは、とてもストレスを感じる瞬間だそうです。ですが窪田隊員は色々な工夫をして乗り越えていったそうです。例えば、絵を描いたり、絵文字を使ったりして視覚情報で伝えたり、ジェスチャーや、表情を駆使してコミュニケーションを取っていったそうです。とにかく気負いしすぎず、地道にコツコツと努力することが大切だと語ってくださいました。
「この3つで、あなたも協力隊員の仲間入り!?」
インタビューを通して、私が個人的に印象に残ったお話を3つご紹介したいと思います。
まず1つ目は防犯面についてです。海外旅行などで防犯面が怖くて、なかなか海外へ行く勇気がでない人も少なくないと思います。私も実際、犯罪に巻き込まれたらどうしよう、持っている荷物を盗られたらどうしようなど、色々考えてしまいます。ということで、窪田隊員にアドバイスをもらいました。まず、空港や観光地などの人がたくさんいる場所は、物を盗られるリスクが高いそうです。人と密着することが多いので、いつの間にかスリに合うことも多いそうで注意が必要とのこと。それでも100%スリに合わないことは難しいので、できるだけ持ち物を分散させることも大切だそうです。お金をいくつかに分けて、例えばカバンの中だけでなく、靴下や帽子の中などもっておくことも効果的だそうです。
2つ目は「5年日記をつけている」ということです。窪田隊員は、5年間を1冊にまとめて書くことができる5年日記というものを、毎日欠かさずつけているそうです。日記をつけることがオススメの理由として、比べる対象が自分になる、客観的になれるから、ということをおっしゃっていました。自分と向き合うことの重要性と共に、継続することの大切さを教えてくださいました。
最後の3つ目は「高校生の今!やっておくべきこと」についてです。窪田隊員にご質問したところ、「料理」とおっしゃっていました。長い間海外で活動すると、日本食が恋しくなって食べたいと思う機会が増えるそうです。また、現地の方達にとって、日本食は珍しいので料理を振る舞うととても喜ばれるそうです。とても意外な回答でしたが、理由を聞けば納得ですよね。
「インタビューを終えて」
今回のインタビューを終えて、窪田隊員の継続力と、コミュニティの方々と接している時の姿にとても感銘をうけました。現在私は、学校の探究の時間で「自分たちの商品を考えてみよう!」といったグループ活動を行っています。友達と意見が衝突し上手くいかない時もあり、みんなで力を合わせていくことの難しさを感じます。ですが、窪田隊員のワークショップでは「とりあえず考えてみよう!」「間違いはないからどんどん意見を出してみよう!」という前向きな考えで活動されていて、私もこの気持ちを大切にしていこうと思いました。
また、私は継続することが苦手で、1ヶ月続けば良い方という人間なので、窪田隊員を見習って、実際に日記をつけてみたいと思いました。今後、学校の活動で台湾とカンボジアに行く予定なので、その際は、窪田隊員からお聞きした内容を現地で実践していきたいと思います。今回、貴重なお時間を割いてインタビューにお答えいただいた窪田隊員へ、この場を借りてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました!
<インタビュアープロフィール>
名前:讃岐 楓
所属:鹿児島情報高等学校 プレップ科
将来の夢は、日本も海外の子どもも支えられる養護教諭になること。甘いものが大好きです!
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