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JICA海外協力隊インタビュー企画「世界のセンパイに聞いてみた!~JICA海外協力隊のホンネ10連発~」第10弾!

 JICA海外協力隊員のリアルなホンネを、学生インタビュアーがご紹介!
 本企画最後となる第10弾は、大島高校在学中の原口さんが、モロッコで活動する丸野隊員へインタビューを行いました.!

<インタビュー 第10弾>
JICA海外協力隊員:丸野隊員(派遣国:モロッコ、職種:青少年活動)
インタビュアー・編集:原口さん(大島高校)

モロッコで教育支援に携わっている丸野隊員。〜現地の人々に教える中で現地の人々から学んだこと〜

 開発途上国への政府開発援助を一元的に行うJICAが派遣する海外協力隊の活動について、多くの人が耳にしたことがあるだろう。私自身も以前から国際協力に関心があり、JICA海外協力隊の活動についても認識していたが、外国での活動への不安や疑問も多く抱いていた。今回のインタビューでは隊員の”ホンネ”を聞けるということで、私のように国際協力やJICA海外協力隊の活動に興味があっても、踏み出せていない方にとって、いいきっかけになるのではと思った。インタビューを通してお話を伺い、それらを記事として発信することで不安や疑問を解決できるのではないかと思い、参加した。

 今回私は、モロッコで青少年活動という職種で活動する、隊員に話を伺った。皆さんはモロッコについてどのような印象があるだろうか?アフリカ大陸の北西部、年間の寒暖差が大きく、来年で独立70年を迎えるモロッコ。美しい街並みや美味しい料理など日本人に人気の旅先でもある。しかし、まだまだ改善していかなければいけない課題もある。そんなモロッコで現地の人々の教育支援に携わっている日本人がいる。鹿児島県出身でJICA海外協力隊として活動している丸野美波隊員だ。

「モロッコの人々とつくる「楽しい時間と学びの場」〜言葉は通じなくても〜」
 丸野隊員は地方の学生寮を利用する中高生に向けて週2回、日本文化の体験、ワークショップ、レクリエーションなどを実施し、児童養護施設では自閉症を持つ子どもと交流し、療育のような内容の活動を行っている。また土曜日や長期休暇には小学生を対象に折り紙など日本文化を取り入れたレクリエーションを行い、現地の人々と楽しいひとときを過ごしている。日本の気温を上回る日も多く、その点には苦労しているようだった。また、モロッコでは公用語としてアラビア語、ベルベル語が話されていて、かつては他国の領地であったことからフランス語、スペイン語なども広く使われている。丸野隊員はモロッコに赴任する前の訓練で、学んだことのなかったフランス語を習得し、現地でもアラビア語モロッコ方言であるダリジャ語を習得した。しかし、言葉でのコミュニケーションが難しいこともあり、表情でのコミュニケーションも大切にしているそうで、「言葉は通じなくても心を通わせることができる」と語った。

「互いに新しい世界が開けた瞬間」
 活動を通して子どもたちがもっと日本について知りたいと興味を持った瞬間を目にすると、活動のやりがいを感じるという。丸野隊員自身も、モロッコの子ども達や学生への活動や生活を通して、「違う国の文化や生活を知り、理解すること。それを発信していくことがとても大切だ。」と学んだそうだ。また、見知らぬ人でも困っていそうなときには声をかける現地の人々の温かさや、生活で大変なことがあったときには血の繋がりが遠くても助け合う家族の絆の深さが強く印象に残っていると語った。

「小さなことがいつか世界を変えるきっかけに。」
 丸野隊員は自身のこれからについて、日本に帰国後は子どもたちにモロッコでの経験を伝えていきたいと話した。そうすることで、子どもたちがモロッコについて知り、一人一人が世界に目を向け、考えるきっかけをつくることが大切だと考えたそうだ。
国際協力やJICA海外協力隊への参加を考えている人々に対して、丸野隊員は「何かを変えたり、大きなことを成し遂げたりすることはすぐには難しいかもしれないが、たとえ自分自身がやっていることが小さなことであっても、その小さなことが、いつか世界を変えるきっかけになるのではないかと思う。興味があっても、自分にできることがあるのか、海外で生活していけるか、など不安に思う気持ちがある人もいると思うが、ぜひ世界に一歩を踏み出してみて欲しいと思っている。」と語った。

「同じ目線にたって活動する丸野隊員から学んだ「考えを行動に移す」ことの大切さ」
 インタビューを通してJICA海外協力隊の詳細を知り、疑問や不安は、自分も国際協力に携わりたいという想いに変わった。丸野隊員は「現地の子どもたちがすることならば私も一緒にやろう」という思いから、モロッコの国教であるイスラム教の断食、ラマダンにも実際に参加したそうだ。1ヶ月間、日中は飲食を断ち、日没後には現地の人々と食卓を囲み、栄養価の高いモロッコの家庭料理を食べたそうだ。言語の壁に当たったときも、表情などでコミュニケーションをはかったり、考えるだけでなく実際に行動に移している丸野隊員の言葉に、国際協力に興味があっても不安要素から躊躇っていた私自身も背中を押された。丸野隊員の”ホンネ”がたくさんの人に届き、一人でも多くの人が行動に移すきっかけとなってくれることを願っている。

<インタビュアープロフィール>

名前:原口 結乃
所属:大島高等学校 普通科
HANAのblue jeansにハマってます!大学に進学して国際的なボランティアに参加したいです。