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JICA九州 2026年度インターン徒然日記(6)

~教師海外研修事後インタビュー~熊本高等専門学校八代キャンパス 福井由美子先生

こんにちは!
JICA九州センターでインターンをしている伊藤です。
8月9日(日)から19日(水)まで、キルギス共和国で教師海外研修が行われました。
今回は、現地での研修を終えた先生方に、研修へ応募したきっかけや現地で印象に残った出来事、研修を通して感じたことなどについてインタビューしました!


▽ 今回インタビューさせていただいたのは?
熊本高等専門学校八代キャンパス 福井 由美子 先生


1.教師海外研修に応募したきっかけを教えてください。

キルギスは一般的な渡航先として知名度が高くないため、一体どのような国なのか、この研修でなければ訪れる機会は今後ないかもしれないと感じたことが、応募のきっかけです。

勤務校の学生の海外に対する理解は、先進国や東南アジアに偏りがちですが、卒業後にODA事業に従事したり、海外勤務や海外での起業、あるいは国内にいても外国人技術者との協働に携わる機会も増えています。学生の異文化理解を深める必要性を強く感じていたことも応募理由の一つです。

また、多様な校種の教員との交流も、この研修の魅力の1つだと感じ、応募しました。実際のところ、学校種の違い以上に、異なる経験や専門性を持つ個性豊かな先生方と共に学んだ時間は、かけがえのない経験となりました。研修先での気づきや感想を共有する時間はもちろん、日々の指導や保護者との関わりなどについて語り合う中にも多くの学びがあり、研修期間中、起きている時間の全てが刺激的で貴重な時間でした。


2.キルギスで最も印象に残った出来事を教えてください。

ビシュケク69番学校での交流にあたり、渡航前に「アルトゥン バラルク」という曲の歌唱練習をするよう連絡がありました。動画と歌詞カードはありましたが、私はなかなかリズムに合わせて歌うことができず、歌に関しては、ほとんど途方に暮れて出発前研修に臨みました。ところが、他の参加教員と一緒に練習を重ねるうちに、多少は上達したと自分でも感じていましたが、現地でいざ歌を披露した時には、自分でも驚くくらいの声量で自信を持って歌うことができました。

単純ですが、仲間と共に学び合い、練習し、励まし合うことを体感し、改めて、学校教育の意義と必要性を実感しました。

撮影場所:8月11日ビシュケク69番学校にて、10〜12年生(日本の高校1年~3年に該当)の先生方との意見交換会(写真一番右:福井先生)
置かれている状況はキルギスと日本で異なっていても、教員として目指すのは、子どもたちの輝く未来を支え、国の発展を担う人材育成という思いを共有することができました。10代後半の生徒たちと日々向き合う楽しさや苦労も分かち合うことができ、この研修に参加しなければ得られなかった貴重な経験に心を動かされました。

撮影場所:8月14日朝、遊牧文化体験ユルタ宿泊
言葉を失うほど圧倒的な山々と、勢いよく流れる雪解け水。頬に刺さるような朝の冷たい空気、激しく流れる水の音。あの自然の迫力を、写真だけで伝えることはできません。ぜひ現地を訪れ、その圧倒的な自然をご自身で体感してほしいです!


3.研修前に抱いていたキルギスへのイメージと、実際に訪問した後で変わったことはありますか?

正直なところ、キルギスについての具体的なイメージはほとんど持っていませんでした。実際に訪問し、食事や宗教、衣服、住居など、さまざまな面に触れたことで、キルギスがユーラシア大陸の中央に位置し、地理的・歴史的にさまざまな文化が交わり、融合してきた地域であると心の底から感じました。

異なる文化が共存・融合しながら、現在のキルギス文化を形成していることを知り、以前よりもキルギスを具体的かつ多面的に捉えられるようになったと思います。
とは言え、今回私が見た・体験したキルギスはほんの一部です。だからこそ、もっとキルギスについて知りたい、願わくばもう一度訪れてみたいと強く思います。


4.キルギスで撮影した写真の中で、一番のお気に入りを教えてください。

この写真を選んだ理由:
研修初日のランチで食べた「ガンファン」という料理です。お気に入りの写真、というよりも、キルギスのご飯が全般的に "お気に入り" になりました!少し塩味が効いていましたが、あまりの美味しさに箸ならぬスプーンが止まりませんでした。キルギス滞在中は、食べ過ぎ注意!?


5.今回の経験を通して、児童・生徒に最も伝えたいことは何ですか?

途上国の現状や国際協力の必要性も伝えたいのですが、最も伝えたいのは、 挑戦することの大切さです。海外に関心を持ち積極的に行動する学生がいる一方で、外国にあまり関心がなく、できれば日本から出たくないという学生もいます。

学生時代にさまざまな経験をし、多様な人と出会うことは、その後の生き方を広げ、人生をより豊かにしてくれると思います。私自身、今回のキルギス研修への応募は大きな挑戦でしたが、勇気を出して周囲に相談したことで、家族や勤務校の教職員から理解と協力を得ることができました。また、研修での新たな出会いも大きな力になりました。

自分には無理と決めつけず、少しだけ勇気を出して、自分の殻を破る一歩を踏み出してほしいと思います。どんな小さな挑戦でも構いません。一つの挑戦が、次の挑戦に向かう勇気を与えてくれます。その小さな挑戦の積み重ねが、やがて自分の可能性を広げ、人生をより充実させてくれると思います。


6.教師海外研修への参加を考えている先生方へメッセージをお願いします。

日常の業務が忙しく、「自分にこの研修をやり遂げられるだろうか」、あるいは「国際理解教育をどのように進めればよいのだろう」と不安に感じる先生もいらっしゃると思います。実際、私がそうでしたが、研修が始まってみると、嘘みたいに応募前の不安や心配は忘れていました。

振り返ってみると、応募書類を作成する段階から、すでに研修は始まっていたと思います。これまでの経験を整理し、今の自分と向き合い、どのような教員として学生と向き合いたいのか、そのためにJICA教師海外研修で何を学ぶ必要があるのかを考えることで、研修に臨む心構えが自然とできていきました。

事前研修や現地研修では、ファシリテータからの問いかけや参加者同士の対話を通して、自分の考えを深めることができました。事後研修では参加型学習の手法を学び、授業実践に向けた具体的なアドバイスもいただきました。
現在は、キルギスでの学びを生かした授業実践の準備を進めています。日常業務の忙しさはありますが、この授業を考える時間はとりわけ楽しく、充実した時間です。

参加を迷っているのであれば、ぜひ一歩踏み出して、応募してみてください。その一歩は、教員として自分自身の成長につながるだけでなく、そこで得た学びや出会いを通して、児童・生徒にも新たな視点や可能性を届けることにつながると思います。


インタビューを終えて

福井先生ご協力いただき、ありがとうございました!

お話を伺う中で、「まずは一歩踏み出してみること」の大切さが強く伝わってきました。キルギスという未知の国への挑戦や、研修への応募に至るまでの経緯からは、勇気を出して行動することで新たな学びや出会いにつながることを改めて感じました。

また、研修を通して出会った先生方との学び合いや、現地の方々との交流についてのお話から、人との出会いが自分の視野を広げ、考え方や価値観を豊かにしてくれるのだと感じました。最初は不安や戸惑いがあっても、実際に飛び込んでみることで楽しさや充実感を得られるという先生のご経験がとても印象的でした。

今回のインタビューを通して、私自身も「知らないからこそ挑戦してみること」の大切さを改めて考える機会になりました。今回の研修で得られた経験や気づきが、今後の授業を通して児童・生徒の皆さんにどのように伝えられていくのか、とても楽しみです。


教師海外研修について、詳しくは以下のリンクをご覧ください。

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