オンラインセミナー「見つめ直そう私たちの足元 ~外国人材が支える私たちの食卓~」を開催しました!
2021.07.19
6月24日(木)、オンラインセミナー「見つめ直そう私たちの足元 ~外国人材が支える私たちの食卓~」を開催しました。
現在、私たちの生活は外国人材によって様々な形で支えられ、成り立っていますが、本セミナーでは、ベトナム人技能実習生の方や受入先企業の方にご登壇いただき、生活ぶりや日常業務などについてお話しいただきました。
イベントには173名の方にご参加いただきました。
Zoomによるオンラインセミナー
第一部では、来日の経緯、生活状況、日常の業務などについて技能実習生と受入企業のご担当者様からお話を伺いました。
前半は、生活協同組合コープさっぽろ石狩工場総菜加工部門で働いている、ホアン ティ ザタオさん、グエン ティ タオさんからお話を伺いました。日本を選んだ理由や仕事への満足度、将来のビジョンや夢について語っていただきました。
コープさっぽろの皆様
お二人からは、帰国後は日系企業で働きたい、雑貨店を自分で開きたいなどといったお話もあり、日本で働いた経験を活かして自分の夢をかなえたいという思いが伝わってきました。
また、総菜担当部門のマネージャーである榎本まやさんからは、「技能実習生はかけがえのない存在」とお話があり、一人ひとりの実習生を大切にしていらっしゃる様子がうかがえました。
(有)余湖農園の皆様
後半では、有限会社余湖農園で働いている兄弟お二人にお話しを伺いました。お兄さんのチャン ヴァン フィンさんが、弟のチャン ヴァン ドックさんを呼び寄せ、同じ余湖農園で働き始めたそうです。
余湖社長からは、「技能実習生を単なる労働者として受け入れず、1人の人間として分け隔てなく接することが重要」という強いメッセージをいただきました。
第二部では、ベトナムを身近に感じてもらうため、ベトナム家庭料理の実演紹介を行いました。
第一部前半でお話を伺った、生活協同組合コープさっぽろの技能実習生2名により、手羽先ナンプラーフライ、よもぎの卵焼き、小松菜スープ3品のベトナム家庭料理を調理していただきました。身近な食材で作ってくださったので、誰でもすぐに調理できそうです。
手羽先ナンプラーフライを調理中
小松菜スープを調理中
また調理の合間に参加者からの質問にも答えていただきました。
ベトナムでは北部と南部によって味付けや調理方法が異なるなど、文化的な背景についてもご説明いただきました。お二人は当日アオザイという美しい民族衣装を着用され、ベトナムの文化を実感できるイベントにもなりました。
参加者からは、「受入企業と実習生から同時に話を聞く機会が今までなかったので、大変おもしろかった」「ネガティブな報道が多い中で、活躍している実習生の生の声と真摯に取り組んでいる企業の話が聞けて良かった」「社会全体で技能実習制度を支えて行く必要があることを再確認した」などのご意見を頂きました。
近年身近になってきた外国人材の日常生活や業務を見ることで、参加者の方々にも新たな発見があったようです。
調理後の素敵なベトナム料理
「このような企画はどんどんすべきだと思う」というご意見を頂きましたので、今後も同様のイベントを企画していきたいと思います。ご関心のある方は是非定期的にJICA北海道のHP、Facebookをご確認ください。
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