2023年度JICA北海道中学生・高校生国際協力プログラム「多文化共生ってどういうこと?」を開催しました!

2023.08.18

異文化を五感で体験するプログラム「ひょうたん島問題」と「ウガンダ給食」

本プログラムのチラシ

8月8日(火)、JICA北海道(札幌)にて、2023年度JICA北海道中高生国際協力プログラム「多文化共生ってどういうこと?」を開催しました。当日は、5名の中学生と15名の高校生にご参加いただきました。

ひょうたん島問題の様子

プログラムの始めに参加者をグループ分けしました。ただグループを分けたのではなく、4種類の国旗の中から1つを1人1人に配り、声を出さずに同じ国旗を持っている人を探してもらいました。国旗を指で表現したり、その国を代表するスポーツをジェスチャーしてみたり。時間内にグループにきちんと分かれた参加者たちにスタッフも感心しました。その後はワークショップ「ひょうたん島問題」(著:藤原孝章 明石書店)を行いました。参加者たちは架空の島を舞台に、与えられたそれぞれの島の人になりきってロールプレイをしながら異文化受容や理解について考えました。島のルールを話し合うタスクでは、それぞれの島で大切にしていることを尊重しながら話し合っていたのが印象的でした。

ウガンダ給食プログラムの様子

昼食では希望者に「ウガンダ給食プログラム」に参加してもらいました。アフリカで一般的な給食メニューを食べながら、アフリカの食文化を知ってもらうとともに、肥満や生活習慣病予防のためにカロリーを抑えた定食や食品が先進国で購入されると、開発途上国の子どもに学校給食1食が送られるNPO法人の取組み「Table for two」も紹介しました。プログラム会場には、アフリカ繋がりでアフリカの開発をテーマとする国際会議(TICAD)のパネルを展示しました。TICADは今年で30周年。次期日本で開催されるTICAD9についてのニュースがTVや新聞で流れたら、より関心を持って見られますね。

日本人も外国人も「住みやすい環境」って何だろう?

住みやすい環境について考えている様子

午後からは、在北海道ベトナム人会からバンさん、タックさんのお2人がゲストで来てくれました。異なる文化の国で生活することについてタックさんからの「漢字がわからずに酢と油を間違えて買ってしまった」というエピソードで笑いが起こりました。参加者からは「日本にあったらいいなと思う物を教えてください。」「差別を受けたことはありますか。」などたくさんのインタビューがされました。インタビューで得た情報を基に、日本人と外国人のどちらにとっても「住みやすい環境ってなんだろう?」をテーマにグループで考え、発表しました。最後にプログラム全体を通して感じたことなどを「キーワード」で考えてもらい、一人ひとり発表してもらいました。「まず知ることが大事」「受け入れることの大切さ」「個を尊重」などプログラム名の「多文化共生ってどういうこと?」の答えになるようなキーワードがたくさん共有されました。

集合写真

参加者のアンケート(抜粋)には「自分が主体となって体験することでより多くのことを学ぶことができました。」「国際的な課題についてディベートのような形式で行えたのがとても良かったなと感じます。こういうディスカッションのような形でまたJICAのイベントがあれば参加したいです。」「自分の意見を頭で組み立て、口にする時間が多く、初対面の人たちとも楽しみながら新しい考えをたくさん取り入れることができました。」等の感想をいただきました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ