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食の大地北海道での学びをアフリカに生かす!

2024.07.09

7月になり、いよいよ北海道にも多くの人が訪れるシーズンになりました。観光客の皆さんが楽しみにしているものと言えば、そう、北海道と言えば「食」ですね。そんな北海道で、稼げる農業について学ぶために西アフリカから来日していた研修員が、大きな学びとともに、無事母国に戻ったとの連絡が届きました。

課題別研修「仏語圏アフリカ 市場志向型農業振興(行政官)」コースに参加したアフリカ6か国(ブルキナファソ、モーリタニア、セネガル、ギニア、コートジボワール、マダガスカル)、12名の研修員は、滝川市を中心に、農産物の流通販売に関わる人々や団体を訪問し、「日本では作った農産物をどのようにして消費者まで届けているのか」、「どうすればよりよく販売できるのか」、などについて多くの人の声を聴き、いろいろな視点から稼げる農業について学びました。

そして、日本で見聞を深めた後、研修の舞台を西アフリカのセネガルに移し、より母国に近い環境下で研修を継続しました。セネガルでは、JICAはセネガル政府とともに、日本の農業の市場対応力をヒントに、より稼げる農業を実現するための活動を行っています。今回の研修では、海外でのJICAの関連活動現場を訪問することで、より高い研修効果を出すことを狙いました。

研修員は日本で得た知見を基に、アフリカでの市場志向型農業のために何をすべきか考察を続けました。市場をより意識して農業生産に取り組んでいるセネガル人農家から話を聞いたり、直接自分たちでもセネガルの農産物市場を調査したりしたあと、日本で学んだことがどのように西アフリカに文脈に落とし込めるのか、参加者全員で意見を交わしました。

そして、研修の最終段階では、今後それぞれの研修員が取り組むべき活動を取りまとめたアクションプランを発表しました。JICAセネガル事務所で行われた発表会には、日本での研修を担ったJICA北海道センターの他、JICA本部の農業協力担当部署、西アフリカのJICA事務所もオンライン参加しました。今後は、各自がまとめたアクションプランがどのように進められているのか、帰国後6カ月たってからもその進捗を聞くことになっています。

最終日、セネガル事務所長から研修終了証書を渡された皆さんは、日本・セネガルでの長い研修の後、ようやく帰路につきました。これから皆さんの国々で、多くの稼げる農家が誕生することを祈っています!

コープさっぽろで地元野菜の販売コーナーを視察。(滝川市)

入荷野菜の販売向け包装方法について学ぶ。(コープさっぽろバックヤード)

コープさっぽろでご協力いただいたみなさまと記念撮影。

JAたきかわの直売所「菜の花館」での販売展示を視察。

菜の花館でご協力いただいたみなさまと記念撮影。

セネガルの「SHEP農家」から稼げる農業についての聞き取り風景。

セネガルでの市場調査(実習)とりまとめの様子。

最後は研修成果を取りまとめたアクションプランの発表会を行いました。

みなさん、修了証書を手にして記念の1枚

<関連リンク>
研修員受入事業

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