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日本の稲作灌漑の知見を西アフリカ地域へ!

2024.07.16

農作物の栽培に必要な水を農地に引いてそそぎ土地を潤すことを「灌漑(かんがい)」といいます。
水の供給は農業全般にとって極めて重要な技術的問題であり、日本では、ため池や河川から水田に水を引く方法がいち早く用いられてきました。

本コース(課題別研修 農民主体型用水管理システム(B))は、灌漑施設の維持管理に関し、農民主体的な維持管理体制が確立されていないため、施設の保守や維持が適切に行われず、公平な水配分ができていない、という課題を抱える西アフリカ地域の稲作灌漑に従事する研修員を対象に、日本の知見や事例を課題解決に活かすプログラムです。
6月から約1ヶ月間、北海道の北海土地改良区、厚真町土地改良区、篠津中央土地改良区、長野県の塩田平土地改良区等の協力をえて、実施しました。

北海道と長野県を比較する事で、日本の多様な灌漑方法を知り、公平で効率的な水配分による持続的な灌漑管理を目指す実践的なアクションプランを作成し、「日本での学びを必ずや自国で活用します!」と決意を新たに帰国しました。
研修中は、札幌の一般のご家庭を訪問したり、小樽バスツアー、長野県上田市で鮎料理を楽しむなど、日本滞在も満喫しました。
いつも熱心に研修に参加し、土地改良区のみなさんからは、「大変熱心で教え甲斐がある」と嬉しいお言葉を頂いた研修員たちは、必ずや自国で研修の学びを活かして活動をしてくれると信じています!

お世話になったみなさま、ご協力ありがとうございました。

篠津中央土地改良区の岸本監事が週末に圃場へご招待してくれました!

北海土地改良区の高橋技術部長から北海幹線用水路の説明を受ける様子

2018年の胆振東部地震から復旧して満水になった厚真ダムを視察

長野県上田市を視察し、アユ料理を楽しむ様子

上田市塩田平土地改良区の大口理事長から取水ゲートについて説明を受ける様子

最終日のアクションプラン発表会に参加して頂いた厚真町土地改良区、北海土地改良区、篠津中央土地改良区の皆さんを囲んで!

笑顔いっぱいの閉講式

帰国3日後に所属先のコヤ県農村工学総局の上司や同僚に研修報告をするギニアのディアビさん(右から2人目)

<関連リンク>
研修員受入事業

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