中高生国際協力体験プログラム「YÔKOSO!となりの外国人~それって本当に伝わってる?~」を実施しました!
2024.08.21
謎のお知らせを前に、頭を悩ませる参加者たち
8月8日、中学校・高校の夏休み期間中に道内の中学生・高校生を対象に国際協力体験プログラムを実施しました。
当日は27名の中高生が集まり、世界の色々な言語で挨拶を交わすことからプログラムがスタートしました。
6つのグループに分かれると、各テーブルに謎のお知らせが配られました。「このお知らせを読んでください。2分後に合図します。」とだけ告げられ、参加者は謎の文字を前に予想を始めます。「これ、何語?」「数字だけ読める…」実は中国語、スペイン語、タイ語で書かれていたお知らせ。文字が読めないことの大変さを実感し、日本語を読めない外国人の気持ちを理解することができました。
実際に写真に撮ってきたものを見せてくれる参加者も!
参加者の皆さんには、事前に「街にある外国人に対する配慮を見つけてこよう」というミッションが課されていました。グループに分かれ、自分が見つけた配慮を発表し合うと、英語で書かれた案内表示だけではなく、多言語化された表示や、イスラム教徒が過ごしやすくなるための工夫など、様々な配慮があることがわかりました。
リフレサッポロ館内見学の様子
今回のプログラム会場はリフレサッポロのライラックホールです。職員の佐藤さんからリフレサッポロについて説明を受けた後、実際に館内を案内してもらいました。
「もっと外国の方に知っていただき、来ていただき、日本人との交流をしやすくするには、どうすればいいでしょう?」というお題に、各グループで取り組みます。「英語訳だけだと足りないよね」「一緒に料理を食べると、仲良くなれる」「日本の伝統的な装飾をするのは?」など、色々なアイディアが出されていました。
ゲストスピーカーのタックさんとニンさん
ここで、札幌市在住のべトナム出身のタックさん、ミャンマー出身のニンさんがゲストとして登場!「日本の公共交通機関はとっても便利」「スーパーに品物があふれている」と日本の便利な生活に驚いたと話してくれました。一方「住みたいと思う物件が外国人お断りで悲しかった」「家の掃除の仕方やごみの分別方法が、母国と違って困った」といった困りごとも聞くことができました。「外国人だからといって怖がらず、お互いの文化を学びあいながら交流できたら」というニンさんの言葉が印象的でした。
お二人の話を受けて、各グループでリフレサッポロをより「外国人にとってやさしい施設」にする案を発表しあいました。「もっとSNSを活用する」「外国人コミュニティに向けた広報を」「動画で楽しさを伝える」等、若者らしい柔軟なアイディアがたくさん飛び出し、札幌国際交流館の佐田館長もメモの手が止まらない様子でした。
最後は自分たちのアイディアを発表しました
今回は運営ボランティアとして、大学生3名もサポートに入ってくれました。中高生と近い立場から声掛けをしてくれたおかげで、話しやすい雰囲気になったのではないでしょうか。
当日はあいにくの雨の中、北海道各地の学校より足を運んでくれた中学生・高校生の皆さん、ありがとうございました!これから皆さんが外国人と出会う時、この日の体験が相手を思いやるきっかけになってくれたらと願っています。
■関連リンク:札幌国際交流館(リフレサッポロ)
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