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9月に3校の小学校と異文化交流プログラムを実施しました!

2024.10.04

9月の異文化交流プログラムの様子をレポートします。

訪問時、玄関に飾られた手作りのウエルカムボード(江別市立中央小学校)

9月は9月9日に石狩市立緑苑台小学校、9月12日に江別市立中央小学校、9月13日に千歳市立みどり台小学校の3校へJICA北海道の研修員や在住外国人の皆さんが訪問しました。そのときの様子をご報告します。

石狩市立緑苑台小学校へJICA北海道研修コースが訪問

歓迎集会の様子から

フランス語の説明文が!

 石狩市立緑苑台小学校へ訪問したのは、JICA北海道で研修中の「農民参加による農業農村開発」のブルンジ、中央アフリカ、セネガル、ギニア出身の4人の研修員の皆さん。6年生60名が体育館に集まり、研修員を歓迎してくれました。限られた時間の中で、児童がアレンジしてくれたのは日本の伝統文化遊び「けん玉、折り紙、羽子板」など。4名の研修員は、それぞれの遊びを児童に身振り手振りで教えてもらいながらコミュニケーションを取っていました。今回の研修員はフランス語で研修に参加しています。校内にはフランス語で書かれた説明文が掲示されていました!この日のために児童の皆さんが調べて書き出したようです。

けん玉に挑戦!

折り紙の「鶴」は少し難しかったようでしたが、お手玉はコツをつかむとすぐにでき、羽子板は児童とのラリーを楽しむなど、動作を交えた交流は教えてもらいやすく、研修員にとってわかりやすかったようです。日本の伝統遊びのなかで、研修員に一番人気だったのは「けん玉」でした。最初は、なかなか上手くいきませんでしたが、児童の様子を見ていると手足の動きやバランス、タイミングが徐々にわかってきた様子。研修員が成功すると、児童のみなさんから拍手喝采!どんどん盛り上がり何度も繰り返し行っていました。短時間ではありましたが、確実に上達し、児童も遊びを通し心が伝わったことを喜んでいました。楽しい時間はあっという間で、最後はみなさんと一緒に記念撮影。それぞれの国旗を大きく掲げ、研修員は名残惜しさを胸に、児童に拍手で見送られながら体育館を後にしました。

また帰り間際にこんな出来事がありました。一人の児童が先生と一緒に校長室を訪れ、折り紙で作った鶴を一人の研修員に手渡しました。折り方が難しく、最後まで完成できなかった鶴を児童が最後まで折り、研修員に渡そうと持ってきたものとのこと。その瞬間、その場にいた全員が心あたたまる気持ちになりました。研修員は大切そうに折り紙で折った鶴を持ち帰りました。

江別市立中央小学校へJICA研修コースが訪問

大盛り上がりのジャンケン列車!

江別市立中央小学校へ訪問したのは、「産業クラスター・アプローチによる地域産業振興(A)」のジョージア、ラオス、マラウイ、バングラデシュ、パキスタン、スリランカの6人の研修員の皆さん。

交流会の前日に他都市での宿泊研修を終えての多忙なスケジュールにもかかわらず、出身国紹介の準備や当日も民族衣装などを着用しお元気な様子で参加してくださいました。
学校に到着すると、6か国の国旗を手旗にして、代表児童数名がお出迎え!校内に入ると玄関には各研修員の似顔絵付きのウエルカムボードがあり、心温まるお出迎えに研修員のみなさんの表情が一気に和らぎました。
続く歓迎式では、体育室のドアをあけると6年生64名による入場の隊列が組まれていて、歓迎のトンネルをくぐって着席。歓迎の言葉、全員での歌唱と続きます。心なしか緊張していた研修員もジャンケン列車やフラフープくぐりなどのゲームで一気に打ち解けました。

研修員の自国紹介に興味深く耳を傾けていました

次に研修員1名ずつに2名の小学生ガイドによる校内案内。特別教室や校内を見学。中には他学年の授業などに突撃しておじゃまするグループも!どの教室も授業中でしたが、快く受け入れてくださいました。
見学後は、6つの各グループごとに習字、折り紙、ダンスなど各グループ趣向を凝らした日本文化の紹介。言葉が通じなくても簡単な英単語や身振り手振りで一生懸命児童の説明に真剣に聞き入って体験する研修員の姿に心が温まる場面も。各研修員も出身国の衣食住や観光スポットなどを紹介、互いの文化に関心を寄せるひとときになりました。
2時間の交流はあっという間に終了、名残惜しく学校を去る研修員へいつまでも手を振り続けてくれる児童の皆さんに車内では感動の気持ちを述べる研修員も。お互いに思いを寄せる心温まるひとときになりました。

千歳市立みどり台小学校へ在住外国人5名が訪問

歓迎会の様子

千歳市立みどり台小学校にはミャンマー、ベトナム、フィリピン、中国、アメリカ出身の5名が訪問しました。今回参加した外国人の皆さんは道内に在住している皆さんで、6月に続き学校法人リズム学園の2名にもご協力をいただきました。

みどり台小学校の児童による歓迎の演奏で交流がスタート。息の合った素晴らしい演奏に外国人のみなさんは感激されていました。
続いて、6年生の皆さんから5つの国についての調べ学習の成果を発表。児童のみなさんがグループごとに、それぞれの国の言語、遊び、料理、習慣、街並み、衣装、学校のシステムなど様々なジャンルに渡って紹介してくれました。発表ごとに、出身国のゲスト外国人に答え合わせをしたり、一緒にゲームをしたり。中でも外国語での日本昔話の紹介は大変盛りあがりました。

交流の様子

後半は、外国人、児童のみなさん全員参加の「だるまさんが転んだ」。体育館の半分の広さを使用する規模で大迫力でした。
そして最後は児童の皆さんによる「翼をください」の合唱。外国人ゲストは日本の小学校で歌う有名な曲だと知り、聞き入っていました。
みどり台小学校の皆さん、たくさんの準備、練習をしてくれたことでしょう。5人の外国人の皆さんも大変感動され、子どもたちへ送る御礼のメッセージにも熱が入った様子でした。
近い将来、また皆さんが外国の人や文化にふれあう時、今日の交流を思いだしてくれたら嬉しいと思えるプログラムになりました。

9月に訪問しました3校の皆さん、素敵な時間を準備いただき、本当にありがとうございました。

関連リンク
2024年度JICA北海道(札幌)異文化交流プログラム

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