10月に3校と異文化交流プログラムを実施しました!
2024.11.19
10月は10月18日に札幌市立福井野中学校、10月25日に江別市立第二小学校と札幌市立伏見小学校の3校へJICA北海道の研修員や在住外国人の皆さんが訪問しました。そのときの様子をご報告します。
和太鼓を体験!
10月18日、札幌市立福井野中学校への訪問は、札幌市内に居住するカメルーン、ナイジェリア、マラウイ、バルバドス出身の皆さんにご協力をいただきました。
交流の最初にそれぞれ出身国のクイズを3択問題で紹介し、「これが正解だ!」と思った番号に拍手をしてもらいました。クイズを通して知らなかったことや、意外だったこともあった様子で盛り上がりを見せました。福井野中の生徒の皆さんは、とても明るく親しみやすい雰囲気で迎えてくださり、一気に外国人の5名との距離が縮まりました。
生徒たちからのクイズは、空手、柔道、剣道のパフォーマンス付きで行われ、5名の外国人の皆さんも大喜び!和太鼓も生徒に教えてもらいながら、力強くのびのびと叩いていました。途中、訪問した5名で太鼓を叩く機会がありました。生徒たちの手拍子で気持ちが盛り上がり、一気にお祭りムードになった様子が印象的でした。
全員で踊った「ソーラン節」
今回の訪問でのメインプログラムは「ソーラン節を一緒に踊ること」。生徒はマンツーマンでソーラン節を指導してくれました。伝統的なソーラン節と違い、ポップで格好よく、テンポの良い踊りで、外国人の皆さんもノリノリかつ必死に生徒たちの動きについて行きました。一緒にソーラン節を踊ることで、参加者全員の「気持ち」がひとつになり一体感が生まれ、踊った全員で達成感を味わうことができました。さらに、その場でみんなで踊ったソーラン節を動画再生し、みんなで鑑賞することができ、外国人の皆さんは良い思い出を持ち帰ることができました。今回の訪問は一生忘れない「心と体」に残る宝物となったようです。
けん玉はみんな成功!
10月25日、江別市立第二小学校への訪問は、道内に住むベトナム、台湾、スリランカ出身の3名にご協力をいただきました。
歓迎オリエンテーションにて交流が始まり、皆さんに温かく迎えていただきました。
それぞれの出身国を題材にしたクイズでは、児童の皆さんは悩んで答えを選び、その正解・不正解に一喜一憂していました。その真剣な姿に外国人の皆さんも思わず笑顔がこぼれます。
クイズの後は、けん玉とコマ回しをして一緒に遊びました。
日本のコマ回しは3名とも未経験という中、ベトナムのタックさんが見よう見まねできれいにコマを回します。さらに回っているコマを紐にのせ、手のひらへ移動させることに成功!
これには会場全体が大盛り上がり、歓声が上がりました。
外国のお金に、みんな注目~!
後半は、3名が3学級に分かれ、児童の皆さんが調べたSDGsに関する発表を聞きます。それぞれの教室で発表内容は違いましたが、外国人からは「世界のことを考えていてえらい」「こんなに調べてすごい」驚きの声や感想が飛び出しました。
次は外国人の皆さんが発表する番です。台湾の黄さんの発表は「台湾の印象を教えてください」という児童への問いかけから始まりました。たくさんの声が上がりましたが、中でも「世界一の親日国」という回答に、黄さんはお辞儀とともに丁寧に感謝を伝えていました。
スリランカのバヌさんの発表では本物のスリランカのお金を持ってきてくれました。そのカラフルなお金のきれいさに、児童の皆さんは釘づけになりました。
最後は、また3学級が合流し、お互いにお礼と感想を伝え合い、お別れの時を迎えました。学校を後にする際、とても満ち足りた様子で帰りの車へと乗り込む3名の笑顔が印象的でした。
研修員の国の紹介
10月25日、JICAの研修員7名とともに、札幌市立伏見小学校を訪れました。訪問したのは「道路維持管理」研修を受けに来日しているウズベキスタン、キルギス、トルクメニスタン、タジキスタン、カザフスタン、ウクライナの6か国の方々です。今回は、6年生の皆さんが自ら企画したという交流プログラムとのことで、研修員一同楽しみにしていました。
司会者の方に紹介され、最初に6か国の紹介をしました。国の民族衣装や観光名所、伝統料理を写真入りで紹介。児童の皆さんは、真剣なまなざしで聞いてくれていました。
伝統的なゲームにチャレンジ!
そしていよいよ、待ちに待った交流タイムでは、3クラスに分かれて日本の文化を体験しました。ひな祭りや子どもの日などの伝統行事の説明をしてくれたり、空手や剣道の実演、習字の体験など内容は様々。時折、タブレットでロシア語の翻訳機能も使うこともありましたが、児童の皆さんはジェスチャーや簡単な英語なども交えて、言葉の壁を超えた交流をしていました。普段はまじめな顔で研修を受けている研修員の皆さんですが、児童のみなさんと一緒にゲームを楽しんで、すっかり笑顔に。最後の退場時は名残惜しい雰囲気でいっぱいでした。伏見小学校6年生の皆さん、素敵なおもてなしありがとうございました!
■関連リンク
2024年度JICA北海道(札幌)異文化交流プログラム
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