「国際理解のつどい」にて世界の民族衣装をご利用いただきました
2024.11.22
JICA北海道では、「世界の民族衣装や展示パネルの貸し出し」を行っています。今回は、貸出先となった瀧建設興業株式会社様より利用報告レポートが届きましたのでご紹介いたします。(以下、ご報告内容になります。)
校門前で集合写真
10月17日(木)に北海道千歳高等学校(千歳市、校長 木幡 かおる)で「国際理解のつどい」が開催され、瀧建設興業株式会社(千歳市、代表 瀧 雄一)に所属する外国人従業員8名のほか2名の千歳市在住外国人と、国際教養科の生徒107名が互いに自国の料理、ファッション、文化を共有し合い理解を深めるきっかけとなりました。
体育館で共生社会の実現に向けた取り組みを講話
まずは、国際教養科全学年を対象に、瀧建設興業株式会社が取り組んでいる外国人材の受け入れと共生社会の実現に向けた活動について代表取締役社長 瀧 雄一によるプレゼンテーションを実施。ルーツが異なる多国籍の従業員がともに働くことになったきっかけや失敗談を交えながら、現在では外国人従業員の真面目さが現場で良い評判を得るようになったことや、日本人従業員のコミュニケーションに思いやりが生まれるといった、良い効果が生まれていることを紹介しました。その上で、社会においては未だに外国人だからという理由で偏見が多く存在していることを指摘。今後、外国人が暮らしやすく仕事がしやすくなるように地域と交流する機会をつくるためのプラットフォームの構築を目指していると述べました。
日本では珍しい青パパイヤを使ったラオス料理
続いて、国際教養科2年生38名が調理実習を実施。インド、インドネシア、スリランカ、台湾、ネパール、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、ラオス、ロシアのグループに分かれ各国の家庭で実際に食べているレシピを外国人と一緒に調理しました。日本では馴染みの薄い食材や調理方法に触れ、身をもって違いを体感しながら各グループでは協力しあってそれぞれの料理をつくりました。
販売ブースに掲示した料理紹介パネルは生徒自らが作成
その後、お昼休みにはできあがった料理を全校生徒に振る舞うWorld Cuisine Fairを開催。当初30分を予定していたにもかかわらず、わずか10分程で全ての料理がなくなってしまうほどの大盛況となりました。
互いの国における服装の違いについて民族衣装を手に説明
5、6時間目には国際教養科1年生38名と3年生31名が外国人とともに互いの国の文化を理解・共有するグループワークを実施しました。1年生は各国のお祭りや偉人、人気のあるスポーツやファッション、食文化や教育環境について学び、3年生は互いの国の社会における男女の役割や宗教観などについて話し合いました。伝えるだけではなく理解することに重点をおいたコミュニケーションを通して、活発な国際交流が行われていました。
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