札幌市立中央中学校にて、JICA国際協力出前講座を実施しました!
2024.11.27
JICA北海道では、開発途上国で活動をしてきたJICAボランティア経験者やJICA職員を講師として派遣し、活動していた国のことや、生活事情など現地の様子をお話しする国際協力出前講座を行っております。
2024年11月11日(月)、カンボジアで体育隊員として活動し、今年4月に帰国の協力隊員が札幌市立中央中学校を訪れました。
20数年ぶりの帰校
今回、訪問された高木大作さんは中央中学校の卒業生で、20数年ぶりの母校への帰校となりました。
始まりはカンボジアの言葉、クメール語の「はじめまして」から。
高木さんの「チョムリアップ スゥオー」に対して、生徒さんも真似をしてあちらこちらから返事が!こうして講座は元気にスタートしました。
カンボジアでは日本の好感度は抜群!
クイズを交えながら、高木さんのお話は進んでいきました。
「カンボジアの紙幣にある、ある珍しいものとは?」
「カンボジアの小学校にあるものは次のうちどれ?」
なかなかの難問続きに、「ヒントをお願いします!」の声が上がります。生徒さんの「正解してやる!」という本気がビシビシ伝わってきます!
クイズの全問正解者には記念品が送られました
高木さんは、カンボジアの過去の歴史についても触れました。
かつて行われたポルポト政治での大虐殺についての話です。衝撃的な写真とともに悲しい過去を知り、あちこちから「イヤすぎる」「私なら抵抗する」「終わってる」の声が聞こえてきました。
お話自体は短かったですが、生徒さんたちは大きな衝撃を受けていたようです。
カンボジアでの体育の授業での一幕
話題は、JICA海外協力隊員としての学校での活動に移ります。
ものが溢れている日本と違って、カンボジアにはないものが多かったと、高木さんは語ります。ものがあるのが「当たり前」になっている自分に気づいたそうです。
「楽しそうに活動しているカンボジアの子たちがそのマインドを変えてくれた。ないものは手作りしたり、工夫でどうとでもなることに気づかされた」高木さんはやさしい口調でそう伝えていきます。
代表の生徒さんから御礼のあいさつをいただきました
あっという間の50分。講座終了の時間が来ました。
「僕は中学時代に海外に出てこんなことをするなんてまったく考えていなかった、新たなヒト、モノ、コトとの出会いが世界を広げてくれる」というエールが、先輩である高木さんから高校生になる皆さんへ送られました。
生徒代表のお礼の言葉では「出会いを大切にして高校生活を過ごしていきたい」という言葉とともに御礼が述べられました。
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