当別町立西当別中学校の授業モニタリングに行ってきました!
2024.12.12
教師海外研修とは、開発教育/国際理解教育の実践と推進に意欲のある小中高校と特別支援学校の先生が、JICAが支援する開発途上国に赴き、現地で得た知見を活かして教材を作り、日本国内での授業実践を行う研修です。
2024年度はJICA東北と合同実施、ザンビアで現地研修を行いました。今回は、当別町立西当別中学校で行われた授業の様子をお届けします。
まずはルール説明!
夢中ですごろくに取り組む生徒さんたち
2024年11月27日(水)、当別町立西当別中学校の中尾綾香先生は「総合的な学習の時間」で日本とザンビアを比較したすごろくを使った授業を行いました。
海外での研修を経て作成されたすごろくゲームはもちろん、ただのすごろくではありません!
生徒の手元には手作りのザンビアのお金「クワチャ」が配られ、すごろくゲームスタートです!
ザンビアのマスに止まるとザンビアカードを引きます。【学校の机が壊れてしまった。修理して使おう!+2クワチャ】と、日本では起きないようなことが次々と起こります。
一方、日本のマスに止まると日本カードを引き、【買い物に来たけど、エコバッグを忘れてしまった!-1クワチャ】と、日本で起きるSDGsに関する出来事が展開します。
すごろくを進めながらザンビア、日本、そしてSDGsを学んでいき、時間が来て、白熱のすごろくは終了しました。
ザンビアと日本のSDGsすごろく
みんなで予想したザンビアのSDGs達成状況
すごろくを体験して日本とザンビアの状況を知り、それぞれの国でのSDGsにおける良い点と課題点を書いていくという個人ワークを行いました。
すごろくで色々なことが学べたため、生徒たちの鉛筆は好調に走っていきます。
課題ばかりでなく、「物を大切にしてる」「ムダ使いしない」「動物との共存」と、ザンビアの良い点が多くあがり、ハッとさせられました。
実は、ひとつ前の授業で生徒たちは「ザンビアと日本のSDGsの達成度」をそれぞれ予想していました。今回の授業で、その予想と実際の達成状況とを比較しながら知るということで、より効果的に学んでいました。「なぜ、SDGs達成度が高くないザンビアで12番の目標が達成できているの?」鋭い疑問をつぶやく生徒さんもいました。
ザンビアのSDGsを達成に近づける為にはどんな政策が必要か、日本のSDGsを達成に近づけるために自分たちができることは何かを考え、今回の授業は終了です。
参加型を意識された授業で、生徒さんたちはみな能動的に学ばれていました。中尾先生が大変な苦労をされて作られたのが見て取れる教材でしたが、その努力は確かに報われている、そう感じました。
当別町立西当別中学校ホームページ
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