小学生国際協力体験プログラム2025を実施しました!
2025.08.26
7月29日(火)JICA北海道(札幌)で小学生を対象にしたプログラム、『JICA海外協力隊の先生と一緒に学ぶせかいのともだち ~(アフリカ)カメルーンの生活を知ろう!~』を行いました。当日は北海道札幌国際情報高等学校ボランティア部のみなさんが小学生をサポートしてくれました。
講師は、札幌市内で小学校教員をしている小島由紀子さん。JICA海外協力隊2021年度3次隊、青少年活動という職種でカメルーンに派遣され、2年間カメルーンの子どもたちと関わってきました。今回は、講師オリジナルのかるたやすごろくを通して、楽しくカメルーンの生活について学びました。
まずはカメルーンの場所や国旗についてのクイズ、そして、カメルーンの挨拶について学びました。
カメルーンは約250の民族がいて、それぞれに異なる言語があります。参加者はそれぞれ異なる挨拶が書かれたシールを持ち、参加者同士で挨拶をしながらシールの交換を行いました。
かるたでは各グループに7枚の写真を配布し、参加者それぞれが読み札に合うと思う写真を指差しました。頭にかごを乗せ歩きながら食べ物や飲み物を販売する様子、大量の野菜を車に積む様子、一つの椅子に3~4人が詰めて座る学校の様子など、写真にはカメルーンの面白さがたくさん詰まっていました。ひっかけも多いので、正解が発表されると多くの小学生から「えーーー!?」という驚きの声が聞こえていました。
今回のメインプログラムはカメルーンの小学生「マージョアの一日」すごろくでした。止まったマスに書かれた指示に従い、カメルーンのお金を触ってみたり、通学カバンの中身を覗いてみたり、カメルーンの日常生活の様子や遊びを動画で見たりなど、様々なアクティビティを行いました。中でも大人気だったのは、水汲み体験でした。頭にかごを乗せて歩いてみるという体験は小学生には難しく、手を離して歩くことに苦戦する様子が伺えました。
カメルーンのお金
学校コーナー
かごをのせて歩いてみよう!
すごろくのマスには、授業が12時間目まであることや、停電が起きるなど、マス目の情報からもカメルーンの小学生の生活を学ぶことができました。
このプログラムは、世界中にいる同じ「小学生」の生活を知るという点から、「せかいのともだち」というタイトルとなりました。今回はアフリカにあるカメルーンという国についてでしたが、カメルーンだけでなく様々な国の小学生の生活を比べてみたら、面白い発見ができるかもしれません。
参加した小学生からは、「カメルーンのことを知って楽しかった」「大変な一日をしているんだなと思った」「毎日停電があることがびっくり」など、様々な感想が寄せられました。
参加した小学生をサポートしてくれた札幌国際情報高校ボランティア部のみなさんは「開発途上国というとネガティブな印象や問題・課題を取り上げられるが、今回は明るい印象を受けた」「小学生にかみ砕いて説明することで、自身も学ぶことがあった」など、小学生だけでなく高校生にとっても学びのある時間となったようです。
JICA北海道(札幌)では、毎年夏休みに、小学生を対象としたプログラムを行っています。世界の面白さを知る、世界に興味を持つきっかけとして、ぜひ多くの小学生にご参加いただけますと幸いです。来年はどんなプログラムになるのか、どうぞお楽しみに!
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