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「世界ふれあいひろば2025~めぐろう世界、広げよう笑顔~」を開催しました!

2025.10.02

今年は1000人超の笑顔が大集合!子どもから大人まで楽しめるイベントとなりました。

世界ふれあいひろば2025
イベントを一緒に盛り上げてくれたJICA研修員の皆さん

 2025年9月6日(土)、札幌市白石区にあるJICA北海道センターと札幌国際交流館(リフレサッポロ)を会場に、市民参加型の国際交流イベント「世界ふれあいひろば2025」を開催しました。昨年はJICA北海道センターの大規模改修工事の影響で冬の開催と開催時期の変更に加え、会場も制限して行いましたが、今年は2会場をフルに活用。例年以上の規模と内容での開催が実現できました。晴天に恵まれた当日は、1,000人以上の参加者が屋内外で進行する様々なプログラムを自由に回遊しながら国際交流や国際協力活動に親しみました。

JICA北海道・札幌市・札幌国際交流館の三者共催で、さらに北海道、(公財)札幌国際プラザ、札幌姉妹都市協会、出入国在留管理庁、北海道テレビ放送株式会社、その他NGO等の外部団体という多彩な皆様のご協力のもとでイベントを運営しました。
国際交流に関わるアクターが一体となって、来場者にとって身近で親しみやすい「国際理解の入り口」を提供したことが本イベントの大きな特色であり、毎年好評をいただいております。

「つながりの第一歩を」共催者あいさつで国際交流の意義を共有

オープニングセレモニーとして、JICA北海道 中川岳春所長、札幌市国際課 新居範昭課長(市長代理)、札幌国際交流館 佐田俊彦館長の3名よりご挨拶をさせていただきました。それぞれの立場から、地域における国際交流の重要性などの思いが語られ、参加者に向けて「世界とのふれあいは身近なところから始まる」というメッセージが届けられました。

本イベントのテーマ「めぐろう世界、広げよう笑顔」に込めた願いをあらためて共有するセレモニーとなりました。

中庭ステージで生まれた国際交流の輪

中庭ステージでは「YOSAKOIソーラン」「サンバダンス」「紙芝居の読み聞かせ」「浴衣着付けショー」「世界のダンスを踊ろう」という、5つのプログラムが行われました。

大勢の子どもたちが集まったのは、HTBアナウンス部で結成された、「onちゃん おはなし隊」による紙芝居。福永裕梨アナウンサーと藤澤達弥アナウンサーの読み聞かせに、子どもたちはくぎ付けでした。最後はみんなで「onちゃんおはようたいそう」をonちゃんと共にしました!

YOSAKOIソーラン、サンバダンス、世界のダンスを踊ろうでは、JICA研修員や来場した大人も子どもも一緒に踊って大盛り上がり。着付けショーでは、一般の方やJICA研修員がステージ上で自分で浴衣を着てみるという、着付けのデモンストレーションが行われました。国籍や年齢を越えた国際交流の輪が生まれた中庭ステージ、パフォーマンスを披露してくれた皆さん、参加してくれた皆さん、ありがとうございました!

ステージ出演の皆様

世界の“今”とつながるライブ体験!協力隊トーク&中継クイズで大盛り上がり

「世界をつなぐ!協力隊ワールドライブ!」では2部にわけてプログラムを開催しました。

第1部では、チリ・カンボジア・ザンビアで活動されていたJICA海外協力隊の講師3名の方に来ていただき、
それぞれ赴任国や活動、現地の人々の様子などをお話しいただきました!
協力隊に参加して良かったことや活動のやりがいなど、協力隊に参加する魅力が伝わる内容でした。

第2部では、マレーシアで活動中の早川隊員と中継を繋ぎ、マレーシアに関するクイズを出していただきました。
クイズではマレーシアの生活やマレーシアに生息する動物について解説があり、
みなさん、早川隊員の話に興味深々!!
参加した方から「クイズ楽しかった~!!」と感想をいただきました。

JICA海外協力隊は国民参加型事業です。20歳~69歳まで(応募時)日本国籍をお持ちの方はどなたでもご応募可能です。
「人生なんて きっかけひとつ。」
JICA海外協力隊への参加を迷っている方は、一歩踏み出してみませんか?

色とりどりの死者の日アートでメキシコ文化を体感

メキシコ死者の日カラフルアートのブースでは、たくさんの参加者にガイコツのお面作りやタトゥーシールを楽しんでいただきました。イベント開会早々から閉会まで終始参加者が途切れることなく、皆さん笑顔で楽しまれながら最後には祭壇で写真を撮っていました。子どもだけでなく、大人まで夢中になることができたカラフルアートでは、「メキシコのお祭りについても学ぶことができた!」という感想もあり、ただの体験にとどまらず、メキシコ文化への関心が自然と芽生える場となりました。

風情あふれる和の空間 浴衣と茶道が彩った特別な時間

和の空間で本格的な茶道体験

趣のある野立てでの写真撮影

和室での浴衣着付けと茶道体験にも、多くの方々にご参加いただきました。
本格的な茶道では、苦みのあるお茶に戸惑いながらも、皆さん一口ずつ丁寧に味わい、感謝の気持ちを込めていただいていました。作法についても、講師の方からしっかりと学ぶことができ、充実した体験となりました。

浴衣の着付けコーナーでは、縁側での野立て撮影が大好評。和装姿で写真を撮る参加者が多く、イベントの雰囲気を一層華やかにしてくれました。

見て、比べて、思わず写真を撮りたくなる展示

壁一面に世界各国の国旗が並んだ「国旗の部屋」は、老若男女問わず多くの人々の好奇心を引きつけました。「この国知ってる!」「似てる旗があるね」と見比べながら語り合う姿があちこちに見られ、自然な対話が生まれていました。色鮮やかな旗がずらりと並ぶ様子は写真映えも抜群で、自撮りを楽しむ参加者の姿も。推しの国旗を見つけて嬉しそうに話すお子さんもいらっしゃいました。見て、感じて、あとから思い返したくなる、静かで奥深い展示空間でした。

一緒に遊べば国境はない!笑顔でつながる文化体験コーナー

「海外の人と遊び・文化を通じて交流する」ことを目的に、JICA研修員とともに、世界の民族衣装、日本で人気のゲーム、そして海外の伝統的な遊びを参加者の皆さんに体験していただきました。

★世界の民族衣装体験
会場に約30か国の民族衣装を展示し、参加者はお気に入りの衣装を選んで試着。JICA研修員と一緒に、海外の風景を背景に記念撮影を楽しむ姿が見られました。大人も子どもも笑顔いっぱいで、まるで世界旅行をしているようなひとときでした。

★日本の人気ゲームで交流
「ストラックアウト」では、JICA研修員とゲストがペアになって挑戦。JICA研修員の母国語でコミュニケーションを取りながら、狙う番号を相談し、交互にボールを投げて盛り上がりました。言葉の壁を越えて、一喜一憂する姿が印象的とてもでした。
また、運動会でおなじみの「玉入れ」も大人気。会場全体に参加を呼びかけ、赤白のチームに分かれて60秒間、全力で玉を投げ入れました。勝利チームの発表では、歓声と拍手が響き渡り、チーム全員で喜びを分かち合いました。

★海外の伝統遊びを体験
「海外の遊び」コーナーでは、イギリスの伝統遊び「ティドリーウインクス」、韓国の人気ドラマにも登場する「メンコ」「コンギ」「チェギ蹴り」、そして中国の伝統的な切り絵細工「剪紙(ジエン・ジー)」を体験。北海道の国際交流員が講師となり、参加者と一緒に楽しく遊びました。
どの体験コーナーも予約票がすぐに埋まり、国境を越えた「遊び」を通じて、たくさんの笑顔と交流の輪が広がりました。

モルック初体験に子どもたちの白熱フットサル!笑顔あふれるスポーツ交流イベント

北海道大学モルックサークル(レタラカムイチェプ)の学生3名によるフィンランド生まれのスポーツ「モルック」を行いました。モルックを始めて経験される方はサークル生の解説付のレーンにて実施、また慣れている方は試合形式で行ない、多くの皆様が楽しまれておりました。

またフットサルを楽しもう!ではプロフットサルチーム『エスポラーダ北海道』の選手に来ていただきました。集まってくれた約30名の子ども達は真剣にボールを追いかけて汗だくになりながら白熱したゲームを楽しんでいました。

投壺も体験! あいさつから始まることばの旅 人気の語学サロン開催

中庭サロンでは、ドイツ語講座、英語講座、中国語講座の3つの語学プログラムを実施しました。各講座では、あいさつや簡単な日常会話に加え、言語ごとの動物の鳴き声の表現の違いなど、文化的な側面にも触れながら参加者の皆さんに学んでいただきました。特に中国語講座では、中国の伝統的な遊び「投壺(とうこ)」の体験コーナーも設けられ、参加者は言語学習とあわせて中国文化に親しむことができました。どの講座も年齢や国籍を問わず幅広い世代の方々に楽しんでいただける内容となっており、ご参加いただいた皆様からは「楽しく学べた」といった声が多く寄せられ、大変好評をいただきました。

フェアトレードからアート体験まで、心に残るブースが終結

初めて飲んだよ、ラオスのお茶

これに決めた

大人限定!ワインが楽しめるブース

今年は16団体にご協力いただき、開発途上国のハンドメイド雑貨やフェアトレード商品等の販売、SDGsパネル展示、チャリティネイル、子どもと楽しめるアートやゲームなど様々なブースを出展いただきました。商品の購入がどのように途上国の支援に繋がるのか熱心に話を聞いている若い子たちの姿がありました。中庭ではJICA海外協力隊OBの方々の協力により途上国を応援するチャリティパンの販売、各国のワインを楽しめるブースの出店もあり、食を通じて世界を感じるきっかけになりました。子どもから大人まで楽しめる様々な出展にたくさんの笑顔が溢れました。

協力団体の皆様

世界を巡るウォークラリー!ゴールの国際色豊かなお土産に大人も子どもも夢中

毎年恒例の、会場内に掲示された世界のクイズに答えると世界のお土産がもらえる人気企画を今年も開催しました。先着500名の参加者がヒントを頼りに楽しく挑戦し、ゴールにたどり着いた方には、世界各国のお土産を景品としてお渡ししました。珍しい品も多く、色とりどりのキーホルダーや民芸品、本、絵など、国や文化の個性が感じられるバラエティ豊かな品々が並び、子どもから大人まで楽しそうに選ぶ姿が見られました。終始盛況で、毎年参加してくださる常連の方々にも多くご参加いただきました。

世界を味わう、ひととき。

「世界ふれあいひろば」のもう一つの楽しみといえば、JICA北海道センター内にあるレストラン・カフェ「地球こうさてん」で味わえる“世界の味”。当日は、ベトナムの揚げ餃子チャージョーやエチオピア風牛肉のソテーなどイベント限定の特別メニューも登場し、アジアからアフリカまで、各国の料理を気軽に楽しめる場となりました。店内はイベントのにぎわいとあいまって、終始多くのお客様に世界を味わっていただきました。
食は文化を映し出す鏡でもあり、世界を知るための最も身近な入口。今回の「地球こうさてん」は、そんな“おいしい国際交流”を楽しめる特別な空間となりました。

会場に笑顔を運ぶonちゃん!子どもたちに大人気

中庭ステージにも来てくれたonちゃん

HTBの人気キャラクター「onちゃん」が、会場内を周遊し、子どもから大人まで多くの参加者に笑顔を届けてくれました。中庭や館内を歩くonちゃんのまわりには、記念撮影を楽しむ親子や、手を振って声をかける人たちが集まり、会場全体がやさしく温かな空気に包まれました。

思いがけずonちゃんに出会えた子どもたちからは「また会えた!」「一緒に写真撮ったよ!」といった歓声も。キャラクターを通して生まれるふれあいの時間は、世代や言葉を越えた交流のきっかけにもなりました。

世界とつながるって、こんなに楽しい! ふれあいひろばで広がる出会いの輪

「楽しかった」「今年で3回目!」「世界を色々としれました」等、心温まる感想(紅葉シール)が集まりました!

今年も「世界ふれあいひろば」には、国籍や世代を越えた多くの方々が訪れ、にぎやかで温かな一日となりました。会場のあちこちで、笑顔や驚き、そして学びの瞬間が生まれ、それぞれが“世界とつながる”きっかけを見つけたように感じられます。

身近な場所から始まる国際交流。日々の暮らしの中に、少しでも多様な文化や価値観への理解が根づいていくことを願って、また来年この場で皆さんと再びお会いできるのを楽しみにしています。  

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