多文化共生セミナー「もし学校につながる子どもが転入してきたら」ーどうする?進学を見据えた教科支援ーを開催しました
2025.10.15
2025.10.15
9月22日(月)、上川合同庁舎およびオンライン(Zoom)にて多文化共生セミナー「もし学校につながる子どもが転入してきたら」ーどうする?進学を見据えた教科支援ーを開催しました。
今回のセミナーは北海道教育庁上川教育局とJICA北海道の共同開催で、対面とオンラインを合わせて100名を超える方にご参加いただきました。
初めに、北海道教育委員会より「北海道における外国につながる子どもの現状と課題」について説明がありました。日本語指導が必要な児童生徒が増加・多様化・散在化している北海道の現状や、北海道教育委員会の取組について説明いただきました。
次に、北海道教育大学函館校の佐藤香織教授より「もし学校に外国につながる子どもが転入してきたら-外国人散在地域で進路選択に直面した生徒への学習支援の実践から-」について講演いただきました。北海道は広大な地域に外国人が散在しており、支援をする人も限られる(または全くいない)中で、外国につながる子どもは高校進学という壁に直面するという現状に触れ、そこで教員ができる工夫の一つとしてAIツールを使って補助教材を作成する事例などをご紹介いただきました。
続いて、「どうする?どうしてる?進学を見据えた教科支援」をテーマにパネルトークを行いました。登壇いただいたのは、北海道教育大学函館校の佐藤教授、北海道大学非常勤講師でさっぽろ子ども多文化S-netの式部代表、富良野市教育委員会指導主事、富良野市内中学校教諭の4名です。パネルトークの中で、外国につながる子どもの保護者が日本の進学制度を知らない可能性があること、一方的ではなく、私たちも相手国の進学を含む文化や背景を知ることが大切であることなどが話し合われました。
最後に、グループに分かれて参加者交流を行いました。参加者交流では、教員や日本語ボランティア、自治体職員など様々な立場の人たちが外国につながる子どもの進学をテーマに交流を行い、各地域の現状や取組について情報交換をしました。
参加者の皆さまからは、「短時間で学びが多い充実したセミナーでした。(中略)すぐにでも実践できる内容でとても良かったです。」「講演、パネルトークとも、現状がよくわかり、新たな学びも得ることができました。交流の機会も貴重でした。散在地域の北海道の課題が見えてくるものでした。こうした研修がますます大切だと実感しています。今後の企画に期待しています。」などの声をいただきました。
ご登壇いただいた講師の先生、パネラーの皆さま、そしてご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
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