【JICA基金活用事業】生理の自己管理教育と縫製技術教育のクラブ活動がウガンダで始動
2026.04.30
函館アフリカ支援協会は、ウガンダ共和国ブケディア県にある公立コバレ小学校およびカパリス小学校において、Uganda Girl Guides Association(UGGA)と協働し、JICA基金活用事業「UGGAと協働する生理の自己管理教育とナプキンの縫製技術教育のクラブ活動化」を2026年2月より開始しました。
本事業では、女子生徒を対象に、生理に関する正しい知識と自己管理の方法を学ぶ機会を提供するとともに、再利用可能なナプキンの縫製技術を身につけるクラブ活動を実施します。自らの身体への理解を深めることで、望まぬ妊娠の予防につなげると同時に、将来の生活自立に役立つ知識と実践的な縫製技術の習得を目指しています。
カパリス小学校の生徒たち
ウガンダでは、生理や性に関する話題が社会的にタブー視される傾向が強く、早すぎる結婚や若年妊娠が放置されている現状があります。
加えて、社会保障が十分に整っていないため、女性にとっては多くの子どもを産むことが将来の生活を支える手段になる、という社会の仕組みがあります。
「早すぎる結婚、早すぎる妊娠」は多くの女子生徒、若い女性が直面する現実であり、こうした状況を変えるためには、彼女らが知識を身につけ、自ら選択できる環境づくりが不可欠です。
カパリス小学校縫製技術教育
本事業では、生理の自己管理教育と布ナプキン縫製技術教育を「クラブ活動」として学校内に定着させることを目指しています。
女子生徒は、生理の周期を記録する周期表を用いながら、自身の体調や生理のリズムを理解する方法を学びます。これにより、自分の身体を知り、主体的に管理するための基礎的な知識を身につけていきます。
また、再使用可能な布ナプキンの縫製技術を指導します。必要なときに、必要な枚数を自分で作れるようになることで、経済的負担の軽減につながるだけでなく、縫製技術の習得や将来的な収入創出の可能性も広がり自立への一歩となる学びの機会を提供します。
さらに、生理に関する正しい理解を社会全体で共有するため、PTA、行政、地域リーダー、そして男子生徒を対象とした啓発活動を行います。
教材や動画を活用した学習会を通じて、生理に対する誤解や偏見、からかいを防ぎ、誰もが尊重される学校・地域環境づくりを進めていきます。
活動の中心となる事業コンテナ
本事業の中心となるコンテナハウスは、小学校卒業後もクラブ活動の延長として自由に利用できる「Fab Lab(ファボラボ)」として運営します。卒業後も継続的に縫製技術を学べる環境を整えることで、技術の定着だけでなく、自身の作品を発表する機会を提供し、将来的な生活自立につながる支援を行います。実際にこれまでに縫製技術を身につけたカパリス小学校の卒業生の中には、ミシンを購入し、縫製店を開業するなど自立への一歩を踏み出した若者も現れています。
生理の周期表をつける女子生徒
函館アフリカ支援協会がウガンダ支援を開始した2009年、同国の人口は約3,200万人でした。2025年には約5,100万人、2050年には9,000万人を超えると推計されています。
その未来において、貧困の連鎖の中で若い女性が子育ての重荷を一人で背負う社会ではなく、学び、選び、働き、生きる力を持つ女性が社会を支える未来を、UGGAとともにつくることを目指します。
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