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「いってらっしゃい」と「おかえりなさい」が交わる伊予市 ~JICA海外協力隊グローカルプログラム最終報告会と帰国報告会を開催しました~

2026.09.11

8月26日(水)、愛媛県伊予市のミュゼ灘屋を会場に、「JICA海外協力隊グローカルプログラム2026-2 最終報告会」と「JICA海外協力隊グローカルプログラム帰国報告会」が開催されました。

報告会のために集まった参加者(愛媛県伊予市ミュゼ灘屋にて)

今回の報告会では、伊予市でのグローカルプログラム8期生として参加した4名のグローカルプログラム実習生が、2か月半の伊予市での活動を振り返るとともに、かつて伊予市で実施したグローカルプログラムに参加し、現在は任国での活動を終えて帰国した2名の隊員による活動報告も行われました。

活動を終えた4名の実習生による最終報告

最終報告会では、それぞれの実習生が地域での活動を通じて、伊予市の魅力や課題への理解を深めるとともに、自身の今後の活動や派遣に向けた新たな視点を得たことが報告されました。

公文楓恋さん(ホンジュラス/幼児教育)は地域の農家さんを訪れ、積極的に農業支援に取り組みました。農家の減少や厳しい出荷規格など、これまで見えていなかった地域課題への理解を深められたとのことです。この経験を通じて、派遣先であるホンジュラスにおいても「食」や「農業」を切り口に子どもたちの教育に関わるという新たな視点を得たと報告しました。

亀田芽生さん(タジキスタン/青少年活動)は、伊予市ボランティアクラブや双海町ジュニアリーダー会などで活動し、自発的に地域づくりに取り組む子どもたちや地域住民との交流を深めました。また、こうした活動の魅力をより多くの人に知ってもらいたいという思いから、認知度向上に向けた情報発信にも取り組みました。子どもたちとの関わりや地域活動への参加を通じて、人材育成の大切さや、地域の中で人と人とをつなぐことの意義について学んだと話しました。

石黒隆穂さん(バングラデシュ/行政・事業マネジメント)は、「伊予なにもない」という地域の方々の声に着目し、地域の魅力を改めて「気づく」ことをテーマに活動を進めました。その代表的な取り組みが「夕日マップ」の制作です。地域住民へ積極的に声をかけながら、さまざまな場所から撮影された夕景写真を収集し、地域資源の再発見につながる活動を行いました。

子どもたちへの野球活動や漁業支援に取り組んだ髙橋大輝さん(グアテマラ/野球)は、野球活動を通じて指導者としての学びを深めるとともに、地域住民との交流を重ねる中で、伊予市の温かさや受容力を実感しました。さらに、伊予市でのグローカルプログラムでは初となる漁業支援にも取り組み、漁業関係者との信頼関係を築きました。漁師の方からは、「今後も漁業に関心のある人がいればぜひ受け入れたい」という言葉が寄せられ、新たな地域とのつながりが生まれていました。

報告会に参加された地域の方々からは、「来てくれてありがとう」「また戻ってきてね」といった温かい声が寄せられました。

帰国隊員による報告

グローカルプログラム伊予市第2期生・第3期生として活動したのち、JICA海外協力隊として派遣された木下るさかさん(2023年度4次隊/キルギス/青少年活動)と三浦香凜さん(2024年度1次隊/ケニア/コミュニティ開発)が、約2年ぶりに伊予市を再訪しました。

会場には、かつてともに活動した関係者の方々や地域住民の皆さんが集まり、「おかえり」の言葉があふれる和やかな雰囲気に包まれました。

そんな中、帰国した二人は派遣先での活動内容や現地での暮らし、そこで得た学びや気づきについて報告しました。伊予での経験が任国でどのように生かされたのか、また協力隊活動を通じてどのように成長したかを伝える話に、参加者は熱心に耳を傾けていました。

アフリカのケニアでコミュニティ開発隊員として小規模農家の支援に取り組んだ三浦さんは、「自分が帰国した後も活動が続いてほしい」という思いを大切にしながら、ソルガム茶やイチゴ栽培のプロジェクトを推進しました。活動の中で、信頼関係を築くことの大切さや人とのつながりの重要性を改めて実感したそうです。そうした姿勢の土台には、グローカルプログラムを通じて伊予市で培った経験があったと振り返りました。

また、中央アジアのキルギスで青少年活動に従事した木下さんは、現地での暮らしや文化について写真を交えながら紹介しました。活動の中では、グローカルプログラムで学んだ「うまくいかないときも改善ばかりを求めるのではなく、まずは楽しむことが大切」という考え方が支えになったと語りました。計画どおりに進まないことも多かった協力隊活動においても、その学びを生かしながら前向きに取り組んだそうです。現地では、「時間・想い・ご飯を共有すること」を大切にし、人と人とのつながりを育みながら活動した様子を報告しました。

お二人の報告からは、伊予市での学びや出会いが、それぞれの任国での活動に確かにつながっていたことが伝わり、参加者にとっても地域と世界のつながりを実感する機会となりました。また、4名のグローカル生からも多くの質問が寄せられ、海外での活動に対する理解を深めるとともに、自身の任地での活動を具体的にイメージするきっかけとなりました。

伊予から世界へ、そして再び伊予へ

今回の報告会は、これから世界へ羽ばたくグローカル生を送り出す「いってらっしゃい」と、JICA海外協力隊としての任務を終えて帰ってきた隊員を迎える「おかえりなさい」が交わる、温かな時間となりました。

グローカルプログラムは、地域での学びを世界へつなぎ、さらに海外で得た経験を地域へ還元する循環を生み出しています。これから派遣される4名が、それぞれの地で活躍されることを期待するとともに、再び「おかえりなさい」と迎える日を楽しみにしています。

▼グローカルプログラムについて
JICA海外協力隊グローカルプログラム(派遣前型) | JICA海外協力隊

▼伊予市グローカルプログラムについて
伊予市/JICA海外協力隊グローカルプログラムの受け入れについて
伊予市公式HPグローカルプログラム受け入れ紹介! | 日本国内での取り組み - JICA
【インスタグラム】一般社団法人いよのミライカイギ

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