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JICA海外協力隊グローカルプログラム最終報告会・帰国報告会を開催 in 宇和島市

2026.09.11

8月27日(木)、愛媛県宇和島市で、「JICA海外協力隊グローカルプログラム2026-2 最終報告会」と「JICA海外協力隊グローカルプログラム帰国報告会」が開催されました。

宇和島市九島(くしま)の「島の保健室」を拠点に活動した2026年度2次隊のグローカルプログラム生2名は、約2か月半にわたる活動の成果を地域住民や関係者の前で発表しました。

九島は、宇和島港の西約1kmに位置する周囲約12kmの島です。今回のグローカルプログラムでは、そんな自然豊かな島を舞台に、地域住民との交流や地域課題の解決に向けた活動に取り組みました。

また、帰国報告会では、過去に宇和島市でグローカルプログラムに参加し、その後JICA海外協力隊として海外へ派遣され、帰国した2名の隊員による活動報告も行われました。

地域の魅力を活かした活動を実践

近藤初菜さん(派遣予定国:東ティモール/職種:公衆衛生)

近藤さんは、地域の高齢者サロンのメンバーをはじめとする九島の方々との交流を深めながら、地域住民とともに「九島かるた」の制作に取り組みました。

「九島かるた」は、九島の文化や歴史、暮らしの魅力を盛り込んだオリジナルかるたです。絵札のイラストは地元の小中学生が担当し、読み札は高齢者サロンのメンバーが考えました。世代を超えて協力しながら完成したかるたは、地域の魅力を再発見する機会となりました。高齢者の方々にとって、昔の出来事を思い出すことは脳の活性化にもつながったそうです。

また、完成後にはかるた大会も実施し、かるたを通じた世代間交流の場づくりに取り組みました。

九島かるた

活動を振り返り、近藤さんは「地域の悪いところを改善するという視点ではなく、地域の良さや強みを伸ばしていくことを意識した」と語りました。また、「この人の言うことなら聞いてみよう」と思ってもらえるような信頼関係を築くことの大切さを学んだと報告しました。

活動先「島の保健室」にて。左手前:杉本さん、右手前:近藤さん

杉本梨乃さん(派遣予定国:セントルシア/職種:経営管理)

杉本さんは、九島の地域特性や課題の把握に取り組むとともに、地域住民向けの救急法講習や防災啓発活動を実施しました。

地形的に津波や土砂崩れなどの災害リスクを抱える九島において、防災イベント「九島で学BOUSAI」を企画し、防災に関する知識や備えについて住民が学ぶ機会を提供しました。

活動を振り返り、「一人で模索することもあったが、協力者を得ることの大切さを実感した」と語りました。また、漁師の方々とは生活時間帯が異なるため出会う機会が少なく、関係づくりに苦労した経験から、人を巻き込むためには相手の暮らしや文化を理解することが重要だと学んだそうです。この経験は、派遣国での活動にも活かしたいと語りました。

さらに、「自分と関わりの多い人たちだけを見て地域全体を理解したつもりにならないことの大切さを学んだ」と報告し、多面的な視点で地域を見る重要性についても共有しました。

地域との深い絆が生まれた75日間

報告会当日は、実習生が活動を通じて出会った多くの地域住民が参加しました。会場では別れを惜しむ声が多く聞かれ、発表を聞きながら涙を浮かべる参加者の姿も見られました。75日間という限られた期間の中で、お二人が地域の方々と深い信頼関係を築いていたことが伺えました。参加者からは、活動中の思い出や感謝の言葉に加え、JICA海外協力隊としての派遣に向けた激励のメッセージが送られ、会場は終始温かな雰囲気に包まれました。

帰国隊員による海外での活動報告

続いて、宇和島市で実施されたグローカルプログラム参加後にJICA海外協力隊として各国で活動し、帰国した隊員による帰国報告会が行われました。

須貝航平さん(モンゴル/機械工学)

須貝さんは、モンゴル国立科学技術大学附属高専の機械工学科において活動しました。現地では授業支援や日本との交流促進に取り組み、活動の成果として、配属先から初めて学生を日本の大学へ進学させることができたことを紹介しました。また、現地で撮影した映像を交え、文化祭で学生たちが日本の楽曲を披露する様子なども共有されました。

モンゴルでの生活については、冬の厳しい寒さや、羊肉と乳製品を中心とした食文化についても紹介し、現地の文化や価値観を理解することの大切さについて報告しました。

一之瀬豊さん(アルゼンチン/経営管理)

アルゼンチンで経営管理隊員として活動した一之瀬さんからは、活動内容の紹介に加え、アルゼンチンの文化や暮らしについての報告がありました。

活動では、「一方的に教えるのではなく、相手を尊重しながら一緒に考えること」を大切にしたと話されました。日本とは異なる価値観や働き方、人との関わり方に触れる中で、多くの学びや気づきを得ることができたそうです。

海外協力隊としての経験を通じて得た学びや、人とのつながりの大切さについて共有され、参加者にとっても国際協力への理解を深める貴重な機会となりました。

宇和島での経験を世界へつなぐ

今回の報告会では、グローカルプログラム実習生による地域での学びと、帰国隊員による海外での経験が共有されました。宇和島で培った地域とのつながりや学びが、今後の派遣国での活動、そして帰国後の地域貢献へとつながることが期待されます。

▼グローカルプログラムについて
JICA海外協力隊グローカルプログラム(派遣前型) | JICA海外協力隊


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