【JICA基金活用事業】「こおりやまプレスクールモデル事業~日本の小学校に行くためのプレスクール~」こおりやま日本語教室

#10 人や国の不平等をなくそう
SDGs

2024.03.18

プレスクールの開講

東北地方でも外国人労働者数の増加とともに、外国人の子どもが各地で増えています。日本独特の学校文化に不安を抱える外国人の保護者。そんな保護者と就学前の子どもが安心して小学校の学校生活に適応できることを目指し、就学前に日本の学校文化や勉強について知り、準備をする教室「プレスクール」が郡山市で開講しました。こおりやま日本語教室の主催で、「世界の人々のためのJICA基金活用事業」として実施されています。

子どもたちの様子 ~ことばの練習や文具の使い方~

3月9日(土)、福島県郡山市にある「こおりやま日本語教室」で開講された第3回目となるプレスクールでは、子どもたちは自分の名前が書かれた席に着いて、返事やあいさつの練習、あいうえおの歌を歌いました。その後、隣についているサポーターから丁寧に鉛筆の持ち方や名前の書き方、はさみとのりの使い方を習いました。サポーターに褒められて、子どもたちはとても嬉しそうでした。

保護者の教室 ~先輩保護者からの体験発表~

子どもたちの学習活動が落ち着いた頃、教室の後ろで活動を見守っていた保護者は別室に移動しました。保護者の教室では、保護者が資料を見ながら、日本の小学校の行事、持ち物、入学式の準備などを学びました。資料にはQRコードがあり、日本の小学校の動画やHP、多言語お知らせ文書などを見ることができます。ここでは、先輩外国出身保護者が活躍されていました。これまで不安に思ったり困惑したりした体験を発表し、新米保護者は体験談に熱心に耳を傾けていました。時折、明るい笑い声が飛び交い、保護者の教室はとても和やかな雰囲気に包まれていました。

プレスクールのサポーターには元教員が多く、こおりやま日本語教室のメンバーです。地域の日本語教室と外国出身保護者が連携して事業を展開するうえで、心強いサポーターです。こおりやま日本語教室は、これからも子どもたちが安心して学校生活に適応できる環境整備を進めていきます。

(報告者:JICA福島デスク 松山)

(関連リンク)
JICA基金活用事業:世界の人びとのためのJICA基金活用事業-NGO-JICA協働事業:国際協力へのはじめの一歩- | 事業ごとの取り組み | 事業・プロジェクト - JICA
こおりやま日本語教室:こおりやま日本語教室 | 福島県郡山市を拠点に活動するボランティア団体です。 (koriyama-nihongo.org)

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