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【多文化共生×JICA海外協力隊】協力隊経験者による集大成「せんだいワールドフェスタ」大盛況!!

2024.10.10

協力隊事業は来年で60周年を迎えます。これまで宮城県出身又はゆかりある1,000名近くの隊員が途上国に派遣され、帰国後も様々な形で多文化共生活動や地域活性化に貢献しています。
9月29日(日)に、文化・情報発信の場として多くの仙台市民が往来するせんだいメディアテークでJICA海外協力隊経験者や支援者によるイベント「せんだいワールドフェスタ」が開催されました。(※1)
多様な国籍、個性、経験を持つ人々との出会いを通じ、楽しみながら共に生きる豊かな社会の実現を目的としたこの企画は、JICA海外協力隊に関係する外部団体が主体となって協力者を巻き込み、大盛況となりました。

展示とステージで賑わう会場の様子

海外との繋がりを感じる異国情緒あふれるブースや展示

同会場のオープンスペースには、宮城県で暮らす外国人やJICA留学生、大学生や教員、ボランティア団体等が集まり、異国情緒あふれる賑やかな空間が広がりました。
当日は、笑顔のはじけるインドネシアの方によるムスリム文化紹介ブース(コーランおみくじやメッカのキーホルダーのプレゼントも!)や宮城大学×JICA東北の連携プログラムの活動報告、東北大学の日本語教育支援活動紹介のほか、協力隊経験者によるニンニク栽培やワイナリーの紹介など盛りだくさん。
来場者は「宮城県にも途上国と繋がりがある人がこんなにいるんですね。」と驚きつつ、展示説明に耳を傾けていました。

「やさしい日本語コーラン」を「でも漢字が難しいです!」と笑いながら紹介するインドネシアの方々

パネル展示で説明に耳を傾ける来場者たち

国際社会の現状を改めて知る機会にも

高校生による雀踊りやブラジルの舞踊と格闘技が融合したカポエイラ、津軽三味線演奏など、双方の文化や国際理解を交えたステージパフォーマンスで会場は熱気に包まれました。

宮城県で暮らす外国人のトークセッションでは、パネラーとしてバングラデシュ、インドネシア、韓国出身の方々が流暢な日本語で登壇しました。客席からの質問「理想的な国のあり方」について、パネラーのひとりが「日本は田舎に行っても、どこまでも道が続いているし、バスも走っています。私の国も人々がどこへでも繋がり、コミュニケーションできる国になればいいと思います。」と答えると、登壇者全員が大きくうなずきました。経済発展のためにインフラや選挙規定の整備は欠かせないこと、その為にJICAが協力を行っていること等、パネラーのみなさんの母国への思いを通じ国際社会の現状を改めて知る機会となりました。

パネラーのみなさんの流暢な日本語と表現力に驚かされる

JICA海外協力隊事業を通じ世界を垣間見る

当日はJICA海外協力隊の秋募集説明会も同時開催しました。制度説明の他、ナミビアへ派遣中の協力隊とオンラインで繋ぎ、その様子がスクリーンに大きく映し出されると、たまたま会場を通りかかったという参加者から「現地の学校には制服はありますか?」など素朴な質問もありました。特に、派遣国での草の根活動を通して、肌で現地の人々の暮らし、文化、環境等を感じて帰ってきた協力隊による体験談は、思いのほか人生の可能性や世界を感じる内容で、ステージ終了後も個別で相談やお話を聞く参加者の姿が散見されました。

スクリーンに映る仙台市出身の富田勝利隊員(障害児・者支援、ナミビア)

須藤 来夢さん(障害児・者支援、パラグアイ)と齋藤 由佳さん(マレーシア、環境教育)の体験談

さいごに「共生社会への架け橋に」

ボランティア事業の目的のひとつに、「ボランティア経験の社会還元」があります。今後も宮城県、東北地方にも増える見込みの外国籍の方々をはじめ、全ての人が暮らしやすい地域を育むためにも、バラエティー豊かな協力隊経験者や有志が共生社会への架け橋になって活躍することを期待しています。
私自身も協力隊経験者として多文化共生や国際協力の意義を広く知ってもらえるよう宮城県民として尽力したいです。

報告:荒屋敷 里子 
(2011年度1次隊で中央アジアのキルギスに日本語教育隊員として派遣)

【JICA海外協力隊募集中】
・20歳から69歳まで応募可能 - 料理やスポーツなど、幅広い職種を募集。
・特別なスキルや資格が不要な職種も多数。
・2024年秋募集(長期)の応募は10月31日正午まで募集中。
2024年秋 長期派遣 募集について | JICA海外協力隊


※1 本イベントは、JICA海外協力隊経験者(※2 )や協力隊事業支援者(※3 )による地域での情報発信や多文化共生活動等を促すことを目的とする「JICA海外協力隊社会還元促進費」を活用した事業です。
帰国後の日本国内への社会還元 | JICA海外協力隊

※2 帰国後、開発途上国での経験を日本社会に還元するために、各地域において国際理解教育、地域の活性化、JICA海外協力隊事業の啓発など様々な活動を実施。

※3 JICA海外協力隊事業への理解促進、派遣中のJICA海外協力隊員や協力隊経験者の支援を行う団体等。

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