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- 帰国研修員の活躍 環境保全型農業研修
「ラテンアメリカ地域 持続可能な環境保全型農業普及手法」に参加した帰国研修員から届いた帰国後の活動報告を紹介します。
本研修は、ラテンアメリカ地域での『農産物の安全性に対する関心が高まり、有機農業をはじめとする環境に配慮した農業に注目が集まっている一方で、農家の大多数は農業生産性の低い小規模農家で経営基盤は脆弱で技術力が低く、肥料等の農業資材の投入量も限られている上、環境保全型農業に関する栽培技術と技術を普及する体制が確立されていない』という課題に対し、研修員が環境保全型農業に関する栽培技術と普及手法を習得し、帰国後に農村住民の所得や生活向上を目指す目的で実施していました。
来日研修中にあした有機農園(茨城県笠間市)、埼玉県小川町、鹿児島県内、しょうご農園(宮崎県都城市)、コスタリカ(サルセロ市)などの講師・視察先の皆さんから学んだことを自国で実践しています。
Vicencio Gerardo Montielさん(メキシコ)
所属先:メキシコ国立農牧林業研究所
研修参加:2018年
日本で学んだ農業手法を実践し農薬を一切使用しないパイナップル生産をメキシコ州に位置するテスココ市で支援しています。海抜2,200メートルという高地での鉢植え栽培はメキシコにとっても新しい取り組みです。小規模な生産者にとっては狭いスペースでも生産する機会を得られました。
Jorge Tulio Diaz Herreraさん(グアテマラ)
所属先:農牧食糧省
研修参加:2019年
研修で学んだ知識を活かして、活動対象の家族(世帯)が環境に優しい方法で食料を生産できようにする一連の活動支援や、水、土壌、森林などの天然資源の保全に役立つ活動を行っています。2024年にはグアテマラ国内22県のうち21県の125自治体でプロジェクトを実施し、1,322のコミュニティと合計222,402世帯への支援を提供しました。
Harold Alonso Eduarte Barrantesさん(コスタリカ)
所属先:国立職業訓練センター
研修参加:2019年
堆肥や太陽熱消毒など環境保全型の土づくりをコスタリカで実践し、良い結果が得られました。
あした有機農園(茨城県笠間市)での研修で学んだウリ科の接ぎ木は、有機野菜の授業で実施しています。
堆肥化技術は、コスタリカのサラピキ地区のホテルやティリンビナ自然保護区で、農場の有機廃棄物管理のための技術支援の一環として行いました。
本研修では、帰国研修員が自発的に運営する帰国研修員ネットワーク(RED LAOPS*)もあり、帰国後も国や研修参加年度を超えて交流が行われています。
HP:https://sites.google.com/site/redorganicaamericalatina/
FB:https://www.facebook.com/groups/agriculturaorganicaclandestina/
(*RED LAOPS: RED Latino Americana de Agricultora Orgánica y Producción Sostenible 和訳: ラテンアメリカ地域の有機農業・持続可能な生産ネットワーク)
帰国研修員の皆さんの更なるご活躍を応援しています!
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