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- 【研修報告】ブルーエコノミーを支える持続可能な小規模漁業研修の取り組み
6月24日より、2025年度課題別研修「水産業を核とするブルーエコノミーのための持続可能な小規模漁業(アカデミックコース)」が始まりました。この研修には、ブラジル、カーボベルデ、モルディブ、セネガル、セーシェル、パラオから6名の水産行政官や研究員が参加しています。
一般的に「ブルーエコノミー」とは、海洋を主体とする水域で、資源や環境への負荷を最小限に抑えつつ、海運や観光などを含む幅広い経済活動による便益を増大させることを目標とする概念ですが、JICAでは特に「水産業を主体としたブルーエコノミー」を推進しています。
視察先で協力機関の関係者の皆様と(6月27日)
研修開始から四日後、研修員たちは現場研修として千葉県勝浦市を訪れ、千葉県沿岸小型漁船漁業協同組合が取り組む「漁業者による勝浦沖のキンメダイ漁業の自主管理」について学びました。また、水揚げや入札の視察に加えて、同組合の漁業者との意見交換も行いました。先祖や先輩から受け継いだ大切な漁業資源を、現代の漁業者がどのように協力して維持し、次世代に引き継いでいくかについて率直な意見を聞く貴重な機会となりました。
研修員たちは、自国の水産資源を適切に管理するために役立つ、とても良い学びがあったと感想を述べ合っていました。
この研修を通じて、研修員たちは各国の特性に応じた持続可能な漁業を実現するための新しいアプローチを考える重要性を学びます。そして、ブルーエコノミーの理念を広め、より持続可能な未来の構築に貢献できることを期待しています。
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