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【シンポジウム】タイの高齢化と「学びあい」による技術協力 ~JICA草の根技術協力スマート&ストロング プロジェクトの報告と今後の展望~

掲載日:2025.10.02

イベント |

10月18日(土)、神奈川県湯河原町とNGO野毛坂グローカルは、JICA市ヶ谷ビル(東京都新宿区市谷本村町)にてシンポジウムを開催します。このシンポジウムでは、JICAによる高齢化分野での国際協力、タイにおける高齢化の現状について紹介します。また、これらを踏まえJICAと連携し実施した草の根技術協力プロジェクトの概要と成果などを発表し、プロジェクトの活動や意義を多角的に考察します。

高齢化が急速に進行するタイにおいては、公的支援のみに依存せず、地域資源を最大限に活用した包括的な医療・保健・福祉、そして健康増進を含む高齢者ケア体制の構築が重要な課題となっています。JICAは、草の根技術協力事業として「タイ国 自治体ネットワークによるコミュニティベース統合型高齢者ケアの普及モデル構築と人材循環プロジェクト」(略称:スマート&ストロング プロジェクト)を、神奈川県湯河原町やNGO野毛坂グローカルの協力のもと2022年8月から2025年7月までの3年間にわたり実施してきました。

このプロジェクトは、日・タイ両国の自治体、大学、民間企業等がネットワークを形成し、各地域で多様な取り組みを実施しながら、その経験を共有し、学び合うというユニークな形で展開されてきました。当初9自治体から始まったタイの自治体ネットワークは、現在では全国39自治体にまで拡大しています。中央政府の予算に依存せず、地域主導で展開される本プロジェクトの仕組や成果は、タイや、同様に高齢化が進むマレーシアやラオスなどの周辺諸国のみならず、「住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会」の実現を目指す日本にとっても、先進的な事例として多くの示唆を与える可能性があります。

本シンポジウムでは、JICAによる高齢化分野での国際協力の紹介に続き、タイにおける高齢化の現状、本プロジェクトの概要と成果、さらに多様な視点からの評価を通じて本プロジェクトの活動や意義を多角的に考察します。

【シンポジウム概要】

※ 終了後、2階 J’s Caféにて懇親会(会費:3,000円(学生1,000円))を実施

【プログラム】

開会挨拶・趣旨説明

・世界の高齢化とJICAの取り組み
 登壇者:佐藤里衣  (JICA人間開発部 課長)

・タイの高齢化の現状とタイの政策
 登壇者:三好友良 (チュラロンコン大学経済学部客員研究員 )

・プロジェクトの概要と成果
 登壇者:中村 哲 (神奈川県湯河原町 地域政策課 副課長)

・プロジェクト評価①(マネジメントの視点から)
 登壇者:沖浦 文彦 (大阪経済大学 教授)

・プロジェクト評価②(政策波及の視点から)
 登壇者:永井 史男 (大阪公立大学 教授)

質疑応答

◆コメンテーター

岩名礼介  (三菱UFJリサーチ&コンサルティング 首席研究員)
久保田 悠 (神奈川県立保健福祉大学 講師)
永井完治  (フランスベッド株式会社 国際部長)
長嶺由衣子 (東京科学大学非常勤講師 (前・厚生労働省老健局老人保健課課長補佐) )

◆ファシリテーター

吉田実祝 (国際開発ジャーナル 編集長)

◆司会

鈴木知世 (野毛坂グローカル)

連絡先

info▲nogezaka-glocal.com
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