小林英二中区長がJICA横浜 海外移住資料館を訪問
2022.05.23
先月、横浜市中区長に着任した小林英二区長が、5月12日、JICA横浜センターとリニューアルしたばかりの海外移住資料館を訪問されました。
小林区長は中根卓所長の案内により、国際協力、日系社会支援、SDGsなどをテーマにしたセンター内のJICAプラザを視察したあと、今年で設立20年となる、海外移住資料館を訪れました。
JICA横浜内の展示を紹介
資料館では入口近くにある迫力満点の野菜山車が一行を歓迎し、リニューアルされた展示を小林区長はじっくりと視察されました。
野菜山車は大正時代に米オレゴン州の日系人が現地の祭の為に制作したもので、資料館ではそのレプリカを展示しています。
野菜山車の前で
海外に移住した日本人の数を県別に立体的に地図で表した展示では、最も人数の多かった広島県について、小林区長はその背景や当時の状況などについて興味を持たれたご様子で、数多く質問されていました。
移住された人々の数を表した地図の前で
明治時代に横浜港周辺には渡航前の人々が利用する多くの「移民宿」が立ち並んでいましたが、当時の地図を目にして、小林区長は中区の現在の街並みと比較され、ご自身の豊かな知見を新たにされているようでした。
渡航する人々が持っていったものを当てるコーナー「わたしは何を持って行ったでしょう」には、真剣にクイズに取り組まれていました。
明治時代の横浜港周辺の地図の前で
また、パラグアイ・イグアス移住地は東京都の3分の1の規模でありながら、区画整理が整然と行われていたことにも感嘆され、大型スクリーンで映し出されるイグアスの滝や森林のスケールの大きさも楽しんで鑑賞されました。
子供たちが楽しく展示内容を学べるように用意されている「移民スゴロク」でも、海を渡った人々がその後どのような人生を歩まれたのかを学べるクイズに挑戦されていました。
渡航者の持ち物を当てるコーナーにて
ご公務でお忙しいなか、小林区長はそれぞれの展示を丁寧に視察され、資料館が伝えたい日系人たちの歴史やこれからの多文化共生への取り組みについて、お考えを深めていらっしゃいました。日頃から当センターがお世話になっている小林区長をはじめ中区役所の皆様に、海外移住資料館やJICAプラザをご説明させていただく、貴重なひとときとなりました。
移民スゴロクに挑戦される小林区長
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