日系社会研修4コースが始まりました!

2023.10.20

2023年10月2日(月)、JICA横浜センターが担当する日系社会研修4コース「持続可能な日系団体運営管理」「日系団体若手リーダー育成」「次世代の農業を担い革新を起こす人づくり(スマート農業、フードバリューチェーン、「道の駅」等を活用した地域ブランディング振興策)」「日系社会の幼児教育」の開始にあたり開講式が行われ、横浜センターの大野裕枝所長が各国からの研修員の来日を歓迎しました。

研修員の皆さんの画像

研修員の皆さん

挨拶する大野社長

研修に挨拶する大野所長

各コースの概要

「持続可能な日系団体運営管理」および「日系団体若手リーダー育成」

「持続可能な日系団体運営管理」コースは、ブラジル・パラグアイ・コロンビア・メキシコ・ペルーから7名、「日系団体若手リーダー育成」コースは、ドミニカ共和国から4名の研修員が参加しています。

現在、各国の日系団体は、世代交代により従来のの団体運営の課題を認識し、新しい運営手法を模索しています。同じ課題を持つ若手リーダーが課題を共有し、情報交換を行うとともに、日本の事例を学び、研修を通じて国を超えた日系コミュニティのネットワークや地域間のかかわりが期待されています。

研修では約4週間にわたり、団体運営の方法についての講義や、廃棄物処理、高齢者福祉や障害を持った人々が多く働く団体や会社施設を視察して、各団体の取り組みについて学びます。

また、研修期間中に開催される「第63回海外日系人大会」に出席し、同大会に参加する若い日系人とのディスカッション、交流を予定しています。研修の最後には、日系団体による地域活性化のための新規事業についてアクションプランを作成します。
4コースともに、自国で抱える課題解決や中南米地域の日系社会と日本の連携に向けて研修に取り組みます。

ジョブレポート発表会「持続可能な日系団体運営管理」①

ジョブレポート発表会「持続可能な日系団体運営管理」②

ジョブレポート発表会「日系団体若手リーダー育成」

「次世代の農業を担い革新を起こす人づくり(スマート農業、フードバリューチェーン、『道の駅』等を活用した地域ブランディング振興策)」

パラグアイから7名、ボリビアから1名の研修員が参加しています。中南米地域では日系二世、三世農業者が地域農業をリードしてきましたが、世代交代を背景に今後の後継者育成が急務となっています。そのような中で、日本の先進的な管理技術やIOTを活用した栽培管理、気候変動に対応する農業技術に関心が高まっています。

研修では約4週間にわたり、フードバリューチェーンやスマート農業についての講義や農園・道の駅を視察します。また研修の最後には、「道の駅」等を活用した地域プランディングに係るアクションプランを作成します。

研修員の皆さん

ジョブレポート発表会「次世代の農業を担い革新を起こす人づくり」

「日系社会の幼児教育」

ブラジルから1名の研修員が参加しています。日系社会における日系人アイデンティティー継承において、幼児教育における日本語教育は重要な要素のひとつです。そのため、幼児教育の専門知識と経験を備えた人材の育成が日系人アイデンティティーの継承にも不可欠と考えられます。

約3ヶ月間の研修では、教育・指導方法やカウンセリングの講義、保育園での保育実習を通し、日本の幼児教育の基礎理論や教育課程及び指導技術を習得します。研修の最後には、帰国後、自国での指導に応用可能なアイデア・企画を盛り込んだ具体的な幼児教育活動計画についてアクションプランを作成します。

横浜センターでのプログラム後の様子(一番右が「日系社会の幼児教育」コースの研修員)

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