jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

ウクライナ国家非常事態庁職員を対象に、日本製 地雷除去機の操縦訓練を山梨県で実施しました

2024.07.01

ウクライナ国家非常事態庁(SESU)の地雷除去担当職員5名が来日し、6月17日から5日間、地雷除去機メーカーの (株)日建(山梨県南アルプス市、雨宮誠代表取締役社長)による地雷除去機 操縦訓練が行われました。

【画像】

障害物を避け、地面スレスレを動かす練習


現在ウクライナは、国土の約30%が地雷や不発弾によって汚染されており、2022年6月時点で、地雷等により87人もの犠牲者が発生しています。このような状況に対し、JICAは「ウクライナ国人道的地雷・不発弾対策能力向上プロジェクト」を実施中で、ウクライナの地雷や不発弾を除去するための技術協力を行っています。本訓練はその一環として、地雷除去機の操縦方法やメンテナンス方法を中心に実施されたものです。

【画像】

部品交換の様子

【画像】

雨宮清代表取締役会長とディスカッションの様子


実機を用いた訓練では、実践を見据えて、素早く操縦する練習や制限時間内に部品を交換する練習を行いました。「除去機が対戦車地雷を踏んでしまった場合の安全性」など、地雷処理の現実を肌身で知る質問が飛び交い、緊張感のある訓練が展開されました。

【画像】

地雷除去機技能訓練センターでの実践演習の様子

【画像】

集合写真


最終日には、いこいの杜コミュニティパークの地雷除去機技能訓練センターにて、樹木の伐採や地表面の掘削の実践演習に挑戦しました。SESU職員は「訓練の提供に感謝します。地雷除去活動に従事していますが、日本製機材のおかげで命を守ることができています。」と語りました。

本プロジェクトでは、引き続き本邦研修等を開催し、ウクライナの復旧・復興に協力していきます。

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ