JICA海外協力隊 経験者に聞きました! (志村啓子さん・2021年度1次隊、派遣国:ベトナム、職種:障害児・者支援)
2024.09.04
名前:志村 啓子さん
出身:都留市
派遣期間:2021年10月~2023年3月
派遣国:ベトナム社会主義共和国
職種:障害児・者支援
配置先:ダナン市インクルーシブ教育支援開発センター
学校の生徒たちと(左下が志村さん)
学生時代から外国語が苦手で海外経験も少なかった中、不意に一人でインドネシアに旅行に行きました。観光地ではない現地の人が生活するエリアを案内してもらうと、そこには、学校に行けない子ども、障害が原因で学校に行っていない子どもがいること知りました。今私にできることを探し、特別支援学校教員の経験を生かし協力隊に挑戦することにしました。
現地の教員と一緒に、生徒が作った漬物を校内で販売する食品加工の授業をしました。職業体験の幅を広げるため焼き菓子作りにも挑戦。同僚からの依頼で別の学校の教員にも菓子作りを教えました。地元の企業とも繋がりをもち、授業のボランティアに来てくれるようになりました。帰国後もその活動は続いています。
ベトナムでは家族や友達と過ごす時間を大切にします。井戸端会議が当たり前で、人とのコミュニケーションを大切にし、距離感が近く「人を頼ってよい、人に迷惑を掛けてよい」という文化で、その輪に外国人も入れてくれます。
学校でも日本とクラス分けの方法が異なり、障害の種類ではなく知的レベルで分けられるのですが、混合クラスでみんな一緒に学習し、お互い助け合いながら過ごします。
たくさんの人に助けてもらいながら外国人として過ごした経験が、帰国後の考えの幅の広がりや生徒への寄り添い方に役に立っています。日本に住む外国人の気持ちも分かるようになり、自分から話しかけたり手を差し伸べたりできるようになりました。
挑戦することに「早い」「遅い」はありません。何でも「やりたいと思った時」「できる時」 に挑戦することが良いと思います。
食品加工の授業・漬物作り
生徒たちと
教室でのひとこま
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