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JICA海外協力隊 派遣中の隊員に聞きました! (清水 貴央さん・2023年度7次隊、派遣国:ヨルダン、職種:体育)

2024.09.04

名前:清水 貴央さん
出身:北杜市
派遣期間:2023年4月~2025年4月
派遣国:ヨルダン
職種:体育
配置先:パレスチナ難民局

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子どもたちと、左側が清水貴央さん

子どもたちへの支援のかたちを考えて協力隊を選ぶことに

もともと、中学時代の交換留学生との交流をきっかけに、海外での生活や仕事に興味がありましたが、大学では小学校の教員を目指して勉強をしていました。
大学4年の夏に、旅行で訪れたフィリピンのセブ島でストリートチルドレンからお金を求められました。その時は、お金を渡すことが正しい行動なのか迷い、渡さずにその場を立ち去りました。帰国後、彼らに何もできなかった自分自身に、モヤモヤする時期を過ごす中で、偶然読んだ本にJICA海外協力隊としてアフリカで活動した方のエピソードがありました。自分の先輩に経験者がいたことも思い出し、JICA海外協力隊は自分が思っていた支援の形に一番近く、自分でもできると感じて応募することに決めました。

体育の授業で子どもたちが楽しめる場をつくりたい

パレスチナ難民キャンプで体育の補助教員として活動しています。手作りの道具や、JICAの『世界の笑顔のためにプログラム』(*1)を通して寄贈して頂いた野球道具を活用しています。他の隊員からの依頼でシリア難民キャンプでも体育の授業を行いました。娯楽の少ない難民キャンプで生活する子どもたちに、楽しんでもらえる時間を作りたいと活動していますが、子どもたちが「清水先生がやってくれた運動が面白いから今日もやろう」と言ってくれたのは嬉しかったです。

再び来たヨルダンで

2019年に1度派遣され、新型コロナウイルスの影響で一時帰国。現地の人と仲良くなってきた頃の出来事でとても悔しい思いがありました。前回は、一人で何でもできると思っていましたが、日本での教育現場や国際協力の仕事を経て、今は周囲との協力を大切にしています。現地の仲間と共に考え、実行に移すことで視野が広がり活動も充実しています。

失敗は成功への過程

ヨルダン人の温かさやホスピタリティーに触れ、ニュースなどから受ける中東地域への印象が変わりました。課題にぶつかったとき、最大限努力したうえで、上手くいかなかったとしてもそれは「神の意志」であり、誰も悪くないという「インシャアッラー(神が望むなら)」という言葉が好きです。たとえ挑戦がうまくいかずとも、それは新たな挑戦の機会をいただいたと思っています。協力隊への応募を迷っていたら、ぜひ挑戦してほしいと思います。

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児童との集合写真

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キャッチボールの様子

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授業の様子

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