【表敬来訪報告】タイのバナナ農家の生産性向上についてタイ農業省と(株)ベイ・コマースの協力が始まります
2024.09.10
タイ農業・協同組合省農業普及局(Department of Agricultural Extension: DOAE)ピーラパン・コートン局長他9名が、9月6日(金)横浜センターを来訪し、JICAが支援する(株)ベイ・コマース(神奈川県横浜市 片岡 貴之 代表取締役・社長)と実施中の「タイ国高地栽培バナナの品質向上を通じた生産者収入向上及びバリューチェーン強化にかかるニーズ確認調査」について、今後の協力について議論しました。10月に実施する予定の生産者拡充を目指したセミナーは、100名規模で行われ、農業普及局長も出席することで合意しました。
JICAの協力のもと、2024年4 月から開始した本案件は、バナナの生産性・品質向上技術 (栽培・洗浄・梱包等)から流通までのサプライチェーン・サービスに強みを持つ株式会社ベイ・コマースが、バナナ農家に技術指導を行い、タイ産バナナの品質向上・輸出増大を図り、タイの経済発展に貢献することを目指しています。
日本のバナナ市場は需要が漸増していますが、大口輸出国のフィリピンでパナマ病が蔓延し、バナナの生産・輸出の量が低調となっています。他方、東南アジア諸国で輸出用バナナの生産が伸び始めています。本案件を通じた、技術指導によりバナナの安定した生産・供給につながり、農家の安定した収入に貢献することが期待されます。
本案件の取り組みは、タイの生産者と日本の消費者の双方の課題を解決し、経済・社会の発展に資するため、DOAE と協力し、タイ国産の輸出用バナナの品質向上と輸出増大を図り、ひいては農家の自立と収入向上を目指します。
片岡社長によるプレゼンテーションの様子
ピーラパン・コートン農業普及局長から贈呈品を受け取る大野所長
DOAEミッションメンバーの皆さまとの集合写真
コラートのバナナ農園にて生産者と共に
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