【インターンが見た長期研修員事業】「自分の研究に専念できる環境」~達成感に満ち溢れた修了証書授与式
2024.09.17
皆さん、こんにちは!JICA横浜研修業務課インターン韓国出身のイチェウォンと申します。
JICAでは、研修員受入事業を行っていますが、長期研修員として来日した研修員は、大学院に入学し、修士/博士課程を通して、母国の開発に寄与するための総合的かつ高度な技術や知識の習得を目指しています。
2024年9月5日、修士などの学位取得を無事終えた帰国前の研修員に対し、JICA研修の修了証書授与式を行いました。
今回は、ミャンマー、ラオス、スーダン、ベトナム、アフガニスタンから5名の研修員が自身の研究成果を発表し、JICAの修了証を授与されました。
スーダンからの研修員
ラオスからの研修員
研究内容からは、風と橋梁に関するエンジニアリングや、住民主体のコミュニティー開発など、自身の国の課題解決と発展のために、研修員の皆さんが研究に取り組んだことがよく伝わってきました。
アフガニスタンからの研修員
研究発表の様子
様々な分野で研究を行ってきた研修員たちの発表の中、活発な議論が行われ、お互いにとって気づきと学びのある、大変有意義な時間となりました。
ベトナムからの研修員
ミャンマーからの研修員
慣れない環境の中で研究を行うのは簡単ではなかったと思います。
研修員の皆さんからは、新しい環境と文化に適応しながら自分の研究を行うことが難しかった、自国にいる家族に会えなくて寂しかったなど、研究をする中で直面した様々な問題についてお話を伺うことができました。
だからこそ、今回の授与式は輝いて見えました。
研修をする中での大変さもあったものの、それ以上に大きな学びと思い出が残っていると皆さん話されていました。
「違う国、文化、伝統、宗教を持っている友人たちに出会えたことは、素敵な経験だった」、「担当教授と、良い研究者になるだけでなく、良い人になるということについて話し合ったことは、これからの人生に役に立つと思う」など、研究を超えた学びがあったこともわかりました。
12名の長期研修員の皆さんから共通して聞かれたのは、JICAの職員と大学の教員の方々のおかげで困難を乗り越えられたということでした。
大学との活発な連携を通じて、研究員が研究に専念できるようにサポートを行い、数多くの研修員がいるにも関わらず、一人一人の研修員をケアしてきたJICAの姿をあらためて再確認することができました。
プログラムが終了しても、研修員の方々とJICAとの縁はまだまだ続いていきます。
ここで学んだことを活かし、将来はJICAとの連携を通じてより良い社会の実現に貢献できると確信しています。
これからの活躍が期待される若いリーダーたちの姿を、身近で見ることができ、とても嬉しかったです。
皆さんのこれからの挑戦と成功を心から願っています!
修了証書授与式の集合写真
JICA横浜 研修業務課インターン イ・チェウォン
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