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【実施報告】国際理解教育/開発教育 教員セミナー(基礎編)

2024.12.25

このセミナーは、国際理解教育/開発教育の指導者としての技術や能力の向上を図ること、また参加者同士のネットワークを築くことを目的として、毎年JICA横浜で開催しています。

今回は、年明け1月に開催を予定している「応用編」に向けて、12月11日(水)と14日(土)の2回開催し、神奈川県と山梨県から小・中・高等学校の先生方が参加しました。

国際理解教育/開発教育の基本を学ぶ

当日は、かながわ開発教育センター(K-DEC)の小野氏を講師としてお招きしました。
まず参加者同士で自己紹介ワークを行った後、国際理解教育/開発教育の基本概念について図式を交えながら分かり易く説明していただきました。開発教育の基礎について、概念を説明するだけでなく、その歴史や手法を紹介しながら解説することで、総合的に理解を深めることができたようです。

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スライドを使用しながら説明する小野講師

ワークショップを体験する

次に、ロールプレイ(※1)の手法を活用した教材を体験しました。異なる立場の人が抱える課題についての話し合いでは、「役になりきることで、普段は見えない当事者たちの顔が見えた」「カ一ドやセリフまで明確だとゲーム感覚で取り組みやすい」といった感想が寄せられました。実際に体験することで、ワークショップや手法の良さを実感することができたようです。

【画像】

開発教育の手法についてワークショップを通じて体験!

開発教育の様々な手法

その後、参加型学習を進める手法として、フォトランゲージ(※2)を活用した教材が紹介されました。失敗例を交えながら、効果的に活用する方法を学び、教材作成のキーワードや、開発教育で扱う新たなイシューについても紹介されました。最後に参加者同士、感想や気づきをシェアし、セミナーは終了しました。



参加者からは、「正解や答えがないということを意識した教材づくりの重要性が印象的でした。」「自分で感じたこと、見たことをどのように教材に生かすか、また言語化や映像化など、どんな教具を作るか、ポイントが分りました。」といった感想があり、現在の学校現場で必要とされている「答えのない課題について考えさせることの重要性や必要性」を実感していただけたようです。参加された皆さんが、この研修で得た学びや気づきを自分の知識として活用し、今後の授業等で実践されることを期待しています。



(※1)ロールプレイ:ある特定の(自分と違う)立場の人(場合によっては、動物やモノの場合もある)になったつもりで、ある問題について考え、それを表現する手法。
参考:「ロールプレイ」とは:認定特定非営利活動法人 開発教育協会(DEAR)ホームページ

(※2)フォトランゲージ:写真を使って行う参加型のアクティビティ(学習活動)。
参考:「フォトランゲージ」とは:認定特定非営利活動法人 開発教育協会(DEAR)ホームページ

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