【帰国研修員からの便り】 ブラジル:セルジオ・ホベルト・ロペス・モレイラさん(2024年度課題別研修「脱炭素化に向けた水素利用(B)」に参加)
2025.04.11
ブラジルでは、ミナス・ジェライス州イパチンガ市役所の経済開発部で仕事をしています。1月19日から30日まで行われた「脱炭素化に向けた水素利用」の研修コースに、世界各国から日本を訪れた他の13名の研修員とともに参加しました。研修の最終日に発表した帰国後のアクションプランでは、2030年までに実施する6つの項目を掲げました。その第一歩として、日本での経験を地元で広める活動(報告会)を、帰国してから1か月余り経った3月8日に行うことができました。
地元の大学キャンパス内で開いた報告会には、電気や機械、自動制御を専門とする研究者や教員の方々が集まってくれました。脱炭素化に向けた日本での水素利用に関する取り組みについて、私が日本滞在中に学んだことを中心に紹介しました。参加者の皆さんはとても強い関心を示してくださり、今後は個別のテーマに関するワークショップの開催や、グリーン水素を扱う研究機関の設立を目指した資金の公募について、取り組みを進めてゆく運びとなっています。
この他にも、今回参加した研修で訪れた日本の地方自治体や、講義をしていただいた企業と私たちの町や地元企業との関係を構築するための取り組みも進めたいと考えています。
1962年にブラジルと日本の合弁企業によって建設された製鉄所は、私たちの町イパチンガの発展に大きく寄与しました。このように日本との深い繋がりを持つ町で、日本での経験を活かした取り組みを今後も続けてまいります。
地元の大学で報告会を開催(2025年3月8日)
2月下旬に地元ミナス・ジェライス州で開かれた日本フェスティバルにて
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