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【研修報告】ブルーエコノミーを支える持続可能な小規模漁業研修の取り組み②

2025.07.17

6月24日に始まった課題別研修「水産業を核とするブルーエコノミーのための持続可能な小規模漁業」は7月29日の終了に向けて折り返し地点に差し掛かっています。この研修の一環として、研修員6名は7月7日に千葉県銚子市を訪問しました。

早朝から銚子漁港に出向き、銚子市漁業協同組合の協力のもと、マグロ、イワシ、キンメダイの水揚げや入札の様子を見学しました。銚子はマグロの取扱量において日本有数の漁港であり、研修員は、先日訪問した勝浦との違いを学ぶことができました。

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島長水産にて加工の様子を見学する研修員

さらに、地元の水産加工会社「島長水産」を訪問し、銚子漁港で水揚げされた魚をフィレに加工したり、地元で好まれる一夜干しに加工したりしている様子を見学しました。研修員は、工場内を案内してくださった常務の島田様の説明は非常に分かりやすく、日本の鮮魚加工や流通の考え方について理解を深めることができたと感想を述べていました。

また、島長水産に併設されている「外川ミニ郷土資料館」も訪問しました。館長の島田泰恵様は地元で「おかあさん」と親しまれており、銚子・外川漁村の歴史や文化について詳しく説明してくださいました。島田の「おかあさん」による漁村で長く生活してきた生の話は非常に新鮮で、研修員にとって日本の漁村文化を深く知る貴重な機会となりました。

この研修では水産現場のさまざまな関係者から学び、交流する機会を充実させることで、日本の水産業の事例から各国のブルーエコノミー開発に役立つヒントを研修員自身で見つけられるよう工夫しています。今後も研修を通じて、持続可能な漁業の実現に向けた知識と経験を深めていく予定です。

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島田の「おかあさん」から銚子・外川漁村の歴史や文化について説明を受ける研修員

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