【研修報告】課題別研修「コールドチェーンの確立による水産物の品質向上(水産冷凍機器の保守管理)」閉講式 研修員代表挨拶
2025.08.20
多くの協力機関関係者の皆様のご支援により、7月15日に始まった2025年度課題別研修「コールドチェーンの確立による水産物の品質向上(水産冷凍機器の保守管理)」を8月2日に無事終えることができました。
8月1日午後に当センターで行われた閉講式において、研修員を代表してコンゴ共和国から来日した研修員よりご挨拶をいただきましたので、その内容をご紹介いたします。
JICA、講師、関係者の皆様
私たち、この研修コース「コールドチェーンの確立による水産物の品質向上(水産冷凍機器の保守管理)」に参加したアフリカ6か国からの研修員は、2025年7月15日から8月2日まで日本の横浜で開催された研修の模範的な運営に対し、心より深い感謝の意を表します。
この研修は技術面のみならず、文化および社会的側面においても私たちにとって多くの学びの機会となりました。水産業という戦略的分野における私たちのスキルアップと水産物の品質をより良くするための保存技術、管理手法、そして冷蔵設備のメンテナンスに関する日本の事例をたくさん紹介いただき、学ぶことができました。
このような環境作り、おもてなし、滞在期間中の理想的な学習環境を提供してくださったJICA横浜センター職員の皆様に心から感謝申し上げます。
また、指導の質の高さ、対応力、そして明確で体系的、プロフェッショナルな方法で知識を共有してくださった講師陣の方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、私たちと講師の円滑なコミュニケーションを確保する上で重要な役割を果たしてくださったコーディネーターにも感謝いたします。彼女は忍耐強く、効率的に私たちが動けるよう指示をくださり、私たちは講義内容を完全に理解することができました。
見学を快く許してくださった、前川製作所、大旺新洋、高木商店、銚子漁協、テクニカンの皆様にも、この場を借りて感謝を申し上げます。
視察を受け入れてくださった方々のオープンな姿勢のおかげで、私たちが学んだ概念がどのように実際に応用されているかを目にすることができ、理論として学んだことと現場での取り組みを結びつけることができました。こうした実践的な交流は私たちの研修の学びをより深めてくれました。
この日本での経験は私たち一人ひとりにとって職業的にも文化的にも忘れられない思い出になるでしょう。この素晴らしい機会を提供してくださった皆様、本当にありがとうございます。
この研修の最後に、各国からの研修員はそれぞれの国の現況に合わせた具体的な計画案を作成しながら、冷蔵システムの強化策を考えました。この計画案は冷蔵設備の維持管理における現地での技術強化、保存状態の改善、水揚げ後のロスの削減、そして持続可能な技術の導入促進に適用できるものです。
改めまして感謝の意を表するとともに、こうした計画案の実施にあたり、JICAには引き続きご支援賜りますようお願いいたします。皆様からの技術面、ロジスティック面、そして組織的な支援はこの研修の成果をより具体的で持続可能な行動に導き、地域社会に直接利益をもたらす上での大きな力になると考えています。
日本国民のホスピタリティーと、プログラム全体を通じた運営の質は素晴らしいものであったことを最後に強調します。日本とアフリカ各国の協力関係、友情の精神の現れだと思います。
参加者を代表し、心からの感謝を改めて申し上げます。
ありがとうございました。
2025年8月1日、横浜にて
閉講式後の記念撮影(後列中央が研修員代表のMs. PEMBE-MOUNTSTEKE)
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