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【日系社会研修】日系継承教育(教師育成Ⅰ)コースが終了、中南米の継承教育を担う教師たちの旅立ち

2025.09.01

8月29日(金)に、日系社会研修「日系継承教育(教師育成Ⅰ)」コースの最終報告会と閉講式が行われました。
このコースは「言語」「文化」「移住学習を含む歴史」などの継承教育に関する基礎的知識と指導技術を習得し、中南米地域でより良い継承教育を実践できる教師を育成することを目的としています。 閉講式では、ブラジルのジョアン・ヒバスさんが研修員を代表して挨拶を行いました。研修期間を共に過ごした仲間へのメッセージもあり、とても素敵な挨拶でした。ここで原文のままご紹介します!

閉講式における研修員代表挨拶

皆さま、こんにちは。

本日は私たちの閉講式にご出席いただき、誠にありがとうございます。
私は「日系継承教育(教師育成Ⅰ)」研修員を代表して、感謝の気持ちを述べさせていただきます。

通信講座を含め、この3か月間、JICAで多くの学びと体験を得ることができました。
今回の研修では、教授法や授業の工夫を学ぶだけでなく、移住やアイデンティティといった大切なテーマについて深く考える機会をいただきました。さらに、茶の湯や書道、和服、日本の伝統行事などの文化体験を通して、日本語の背景にある豊かな精神や価値観を学ぶこともできました。

先生方はどなたも大変魅力的で、私たちはその姿から数えきれないほどのことを学びました。ここで得た知識や気づきを、今後の授業や活動の中で活かし、一人でも多くの学習者に日本語と日本文化の魅力を伝えていきます。

また、この研修を通して、仲間と共に学び、支え合い、かけがえのない経験を積むことができました。
この場をお借りして、JICAの皆さま、先生方、そして共に学んだ仲間に、心より感謝申し上げます。

ここで過ごした数え切れない思い出を、私は決して忘れません。
京都や神戸への研修旅行で笑い合った時間、授業で互いに学び合い、経験を分かち合った日々―すべてが私の心に深く刻まれています。
そして、華やかな出来事だけではなく、日常の小さな一場面もまた、大切な思い出です。

みんなで何度も歩いたコンビニへの道、桜木町までの道のり、みなとみらいで遠くからのライブショーを楽しみに歩いた夜、一人で出かけた後でも食堂で再び集まり、それぞれの一日を語り合った時間。その一つ一つが私の宝物となりました。

私の思いを少しお伝えさせていただきます。
私は9年前から日本に来ることを夢見ていましたが、この研修で日本に来て、この仲間と出会えたからこそ、この経験は私にとってかけがえのない特別なものになったと信じています。これからも、共に過ごした日々を大切に胸に刻み、未来へと歩んでまいります。

最後になりますが、改めて、JICAのみなさま、海外日系人協会のみなさま、研修員のみなさまに感謝申し上げます。
心の底から、誠にありがとうございました。

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閉講式後に記念撮影。海外日系人協会の皆様、ありがとうございました。

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閉講式では、研修員を代表し、ブラジルから参加したジョアン・ヒバスさんが挨拶をしました。

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