【研修報告】フィリピンの持続可能な下水道整備を目指す
2025.09.24
2025年8月25日から9月5日まで、フィリピンを対象とした国別研修「下水道整備のための包括的マスタープラン策定プロジェクト」を実施しました。本研修は、フィリピンのセブ州における持続可能な下水道整備の支援を目的とした技術協力プロジェクトの一環として行われました。このプロジェクトは2024年10月より始まり、今回はフィリピンのセブ州から自治体技術者12名が来日しました。日本の下水道整備に関する知見や技術を共有し、現地の課題に即した研修が実施されました。
研修では以下のような活動が行われました。
参加者からは、「日本の経験を通じて、フィリピンにおける下水道整備の方向性が明確になった」「下水処理場の建設だけでなく、浄化槽の導入も検討したい」「東京都虹の下水道館を訪問し、子どもを含めた住民への意識向上の重要性を認識できた」「日本も時間をかけて下水道施設を建設していった歴史について学べた」といった声が寄せられ、研修の成果が現地での実践につながることが期待されます。
本研修を通じて築かれたネットワークと信頼関係は、今後の技術協力の基盤となるものであり、セブ州における下水道整備の進展にも貢献するものです。
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