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横浜からアフリカへ、持続可能な水道インフラを共に築く

2025.11.20

課題別研修「アフリカ地域都市上水道管理技術者養成」コースが終了しました。

10月20日から11月14日までの26日間、アンゴラ、ウガンダ、エチオピア、スーダン、ナイジェリア、マラウイ、南アフリカ、南スーダンから来日した11名の行政官が、日本の近代上水道発祥の地・横浜で、水道事業の幅広い知識と技術を学びました。

研修では、都市水道の計画から運営までを網羅し、講義に加えて浄水場や配水施設の視察を通じ、現場の運用を直接確認しながら理解を深めました。横浜市水道局と横浜ウォーター株式会社の協力により、先進的な水道管理システムや持続可能な水資源利用の取り組みについても学ぶことができました。

また、研修期間中には横浜市内の小学校を訪問し、児童との交流を通じて日本の教育現場や地域社会に触れる機会となりました。子どもたちにとっても、世界の水問題を知る貴重な学びの場となりました。

研修の最後には、研修員が帰国後にそれぞれの職場で実施する「上水道事業改善に向けたアクションプラン」を発表しました。各国の課題に応じた具体的な改善策が示され、今後の水道インフラ向上に向けた取り組みが期待されます。

研修員からは、「研修内容は素晴らしく、水道事業にかかるほとんどの重要事項がカバーされていた」「異なる国から研修員が集まり、意見交換できたことは大変有意義だった」「講師や研修監理員など関係者が環境を整えてくれたことに感謝している」といった声が寄せられました。また、土木技術者として参加した研修員からは「特に水道メーターの維持管理は非常に勉強になった。無収水対策も多くの内容を含んでいて、今後の業務に非常に役立つと思う」との感想もありました。多くの研修員が「学んだ内容を自国で実践したい」と意欲を示し、研修の成果が現地で活かされることが期待されます。

本コースは、2008年のTICAD IVを契機に開始され、「アフリカに一番近い都市・横浜」で毎年実施されています。JICAは今後も、アフリカ諸国の水道インフラ改善に向けた人材育成を支援していきます。

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アクションプラン発表

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閉講式

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