【実施報告】JICA海外協力隊経験者と行く JICA地球ひろば訪問バスツアーを開催しました
2025.11.27
2025.11.27
JICA横浜は、2025年10月26日(日)、JICA海外協力隊や国際協力、地域での多文化共生に関心のある方を対象に、協力隊経験者と一緒にJICA地球ひろばを訪問するバスツアーを開催しました。
当日は、高校生・大学生、協力隊への応募を検討している方、山梨県在住の外国につながりのある方など、合計14名が参加しました。
JICA地球ひろばへ向かうバスの中では、2名の協力隊経験者が自身の活動を紹介しました。
タイの高校でプログラミングの指導などに携わった方、そしてエチオピアで卓球指導を行った方から、派遣前に抱いていた印象と現地での実際の違い、文化の違いによる戸惑い、協力隊を経験して自身がどう変わったかといったリアルなエピソードが語られました。
参加者からは多くの質問が寄せられ、会話が盛り上がる中、目的地へ到着しました。
到着後は、参加者は2グループに分かれ、「移民かるた」を使ったワークショップを実施しました。
「移民かるた」は、日本人の海外移住の歴史や移住者の生活・心情、日本に住む日系人の暮らしや思いなど、子どもたちにも知ってほしい移民に関するさまざまな事柄を、遊びを通して楽しみながら学べる教材です。
移民として他国で暮らすことへの理解を深めながら、協力隊経験者が異文化でどのように生活し、どんな気づきを得たのかを、より具体的に聞く時間となりました。
引き続き、JICA地球ひろばのプログラムとして、東ティモールで薬剤師として活動した協力隊経験者による国際協力に関する話を聴きました。
また、体験型展示では、多文化共生社会をテーマにした企画展を見学し、世界の多様な文化や背景について理解を深めました。
今回のプログラムに参加した方々からは、「とても楽しかった」「また参加したい」といった感想が多く寄せられました。
文化や価値観の違いに触れることで、海外の国々がぐっと身近に感じられ、「まずは相手やその国のことを知ることから始めればいい」と、多文化共生へのイメージが前向きに変わったという声もありました。
長く植民地支配を受けて来た東ティモールで“子どもに「日本のマザーカントリー(宗主国)はどこか」と尋ねられた話”や、体験型展示での水を運ぶ体験など、歴史的背景による常識や認識の違いや、現地の暮らしに触れることで新たな視点を得た参加者も多かったようです。
また、「進路として国際協力や協力隊をより身近に感じた」「学校での探究活動をもっと深めたくなった」「海外に行けなくても、地域の中でできる交流やボランティアに関わってみたい」といった、行動につながる前向きな声も寄せられました。
さらに、「もっと世界の出来事に目を向けたい」「JICAの取り組みを自分でも調べてみたい」「いつか協力隊に参加したい」という、新しい関心や気づきが生まれたとの声も多数寄せられ、充実した日帰りバスツアーとなった様子がうかがえました。
scroll