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【インターンレポート】第2回:日本での学びを母国へ ーJICA長期研修員の最終報告会・修了式ー

2025.12.08

みなさんこんにちは。JICA横浜研修業務課インターンの近藤です。

JICA横浜では、9月11日(木)、この秋季に研修を終えられるJICA長期研修員の、最終報告会および修了式が行われました。
本報告会では、インドネシア、ギニア、ケニア、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、モザンビーク、レソトの8カ国からの長期研修員8名が、2〜3年にわたり取り組んだ研究成果を発表しました。

報告会で発表された研究は、ナノ化学、環境技術、交通機関など多岐にわたり、各国が抱える課題への具体的な解決策や、持続可能な発展に向けた貢献の可能性が示されました。特に、母国でのフィールドワークを基にしたデータ分析や考察からは、日本で培った高度な知識と技術を母国に適用しようとする強い意志が伝わってきました。

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研究成果発表の様子

研究発表後には、在学中の長期研修員13名も加わり、「知識と実践のギャップを埋める:日本で得た知識と技術を母国で効果的に活用するには?」をテーマに、活発なディスカッションが行われました。研修員たちは、自身の経験を踏まえ、研究成果をどのように社会実装へ結びつけるかを真剣に議論し、単なる研究発表の場を超えて、研修の意義を改めて見つめ直す貴重な機会となりました。

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ディスカションの様子

修了式後の長期研修員間の懇親会では、発表者も緊張がほぐれ、安堵した様子が伺えました。軽食を囲みながら、互いの将来の展望や日本での思い出を語り合う姿が印象的でした。また、前日に来日したばかりの新たな長期研修員も参加し、先輩研修員から生活や研究に関するアドバイスを受ける場面も見受けられました。

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懇親会の様子

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長期研修を終了する8名の研修員に話を伺うと、「日本での生活は決して容易ではなかったが、それ以上に大きな学びがあった」と口を揃えて語っていました。「指導教官が研究だけでなく生活面でも親身に相談に乗ってくれた」「JICA職員の温かいサポートがなければ文化の違いや言葉の壁を乗り越えられなかった」など、大学やJICAのサポート体制への感謝の言葉も多く寄せられました。これらの声から、研修員の日々の努力と、それを支えた大学やJICAの職員との強い絆が感じられました。

インターンとして、今回の報告会および修了式に参加し、JICAの長期研修が研修員一人ひとりの成長に真摯に寄り添うプログラムであることを実感しました。来日から帰国まで、様々な場面で研修員に寄り添い共に歩むJICA職員の姿を目にし、国際協力の本質は人と人との信頼関係にあるということを改めて認識しました。

プログラム修了後も、研修員とJICAとのつながりは継続していきます。日本から、研修員の今後の活躍にエールを送りたいと思います。

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