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【帰国研修員からの便り】カーボベルデ:マリア・ド・ロザリオ・シルバ・リマさん(2025年度課題別研修「水産業を核とするブルーエコノミーのための持続可能な小規模漁業(アカデミックコース)」に参加)

2026.01.09

私は、アフリカ大陸の北西沖に浮かぶ火山群島からなる国、カーボベルデ共和国出身です。私たちの国はいくつもの島からなっていますが、その中のマヨ島と呼ばれる島に住んでいます。海洋省漁業・水産養殖局に所属し、漁師、鮮魚店、その他漁業に関わる人々に対する啓発や研修の業務に従事しています。

昨年の6月から7月にかけて、JICA横浜センターで実施された課題別研修「水産業を核とするブルーエコノミーのための持続可能な小規模漁業(アカデミックコース)」に参加する機会を得ました。私が所属する機関からこのコースに参加することは、持続可能な開発目標と強固なブルーエコノミーの推進のために必要となる、水産分野における政策立案と実施改善に向けて意義がありました。
ブラジル、モルディブ、パラオ、セネガル、セーシェルからも研修員が参加し、お互いの国における状況について情報交換しつつ、日本の水産業について学ぶことができました。
具体的に何を学んだかというと、まずはプロジェクトの立案と管理の手法を知り、ブルーエコノミー開発の概念、里海イニシアチブによる沿岸管理、水産行政と漁業協同組合の役割、沿岸漁業管理、水産物のバリューチェーンと六次産業化の考え方について、講義を通じ学習しました。また、沿岸資源管理(ウナギ)事例、ブルーエコノミーの発展における女性の役割、環境に配慮した漁業の設備と手法、水産品の加工についても、視察により知識を得ることができました。

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問題分析、プロジェクト立案方法について日本人講師から指導を受ける様子

そして、このコースの最大の特徴は、日本にある大学で1週間を過ごし、第一線の研究者から研究プロジェクトの立案について指導を受けられることでした。私は函館にある北海道大学大学院水産科学研究院で一週間過ごしながら指導を受けました。さらには、経験豊富な開発コンサルタントによる直接の指導を受けながら、帰国後のアクションプランも作成することができました。私たちの国におけるブルーエコノミーの発展に役立つプランの作成ができたと考えています。

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北海道大学大学院水産科学研究院にて関係者へ自国の状況について発表

これからも多くの開発途上国から、JICAの研修コースに参加する方がいると思います。私の母語はポルトガル語ですので、英語で実施されるコースに参加するにあたっては、言語という大きな壁があったことも事実です。しかし、参加するチャンスを得たにもかかわらず、同じような心配をしている方に伝えたいのは、勇気をもって前に進み、このような素晴らしい機会を決して逃してはいけないということです。JICAを通して日本が持つ知見を獲得し、それを自国の開発に最大限活用してほしいと思います。

研修が終わって帰国した後、水産加工に従事する女性グループの状況を把握しようということで、セネガルに派遣されているJICA専門家が私たちの島を訪れてくれました。私は、水産加工に従事する女性グループと日常的に連絡を取り合っている者として、JICA専門家によるニーズ調査に立ち会い、この業務を支援する機会を得ました。

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カーボベルデ、マイオ島に水産バリューチェーン現状調査で訪れた日本人専門家と

今後も、この研修を通じて知り合った方々との関係を維持しながら、カーボベルデの発展に力を尽くしたいと思います。FacebookではMaria Lima、Instagramでもcriolalima1987というアカウントで情報発信していますので、もしご関心があればご覧いただければと思います。

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他国からの研修参加者と帰国後の活動計画策定に取り組む様子

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