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【草の根技術協力事業】インドネシア・自然保護区周辺の「身近な地域の学習」開発事業(草の根支援型・2026年1月)

2026.02.12

JICAは、一般社団法人マニス・ファンクラブを通じて、インドネシアのNGOである環境教育会(BULIN)と協力し、中部カリマンタン州における環境教育の導入プロジェクトを実施しています。

2021年12月から2024年3月までは、フェーズ1にあたる「タンジュンプティン自然保護区の市町村での地域独自の環境教育導入事業」を同地域で実施し、教材の作成、教員研修、教員ネットワークの形成など、地域に根ざした環境教育の基盤づくりに取り組みました。

フェーズ1の成果を踏まえ、2025年12月からは、後継事業として「自然保護区周辺の『身近な地域の学習』開発事業」が3年の予定で開始されました。本事業では、地域の自然環境を学習素材として取り入れる授業づくりを進めるとともに、教材のアップデート、教師研修、校外学習の整備・試験導入、学習アプリの開発などを通じ、持続可能な教育体制の確立を目指しています。

本事業の開始にあたり、JICAは2026年1月に現地で開催されたキックオフミーティングへ参加するとともに、現地視察を実施しました。また、前フェーズのフォローアップとして、取り組みの成果である教材や教員ネットワークが現場で継続的に活用されているかを確認するため、教員から環境教育の現状や校外学習導入に向けた課題・ニーズについて意見を収集しました。

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キックオフミーティングに参加したステークホルダーとの集合写真

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タンジュンプティン国立公園の入口

キックオフミーティングでは、教育局、国立公園事務所、環境局、学校関係者など多様なステークホルダーが参加し、事業の目的や活動計画が共有されました。地域の自然環境を教材として活用する意義や、より深い学びにつながる教材開発の必要性、校外学習の実施に向けた課題と留意点について活発な意見交換が行われ、関係機関が協働して取り組む姿勢が確認されました。

あわせて実施した現地視察では、タンジュンプティン国立公園内の保護区内にあるフィーディング施設のTanjung Harapan Feeding、Camp Leakey、主にタンジュンプティン国立公園の植樹や緑地の保全に努めているFNPF の拠点などを訪れ、校外学習先としての教育的価値や移動距離、安全性、事前準備の必要性について確認を行いました。視察を通じ、自然環境そのものが教材として大きな可能性を有している一方、児童生徒の年齢や安全面への配慮が不可欠であること、事前・事後学習を適切に組み込むことで学習効果が高まることを認識し、現地教員の皆さんとの間でも共有しました。

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Tanjung Harapan Feedingのオランウータン

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フェーズ1でマニス・ファンクラブが作成した教材を使う生徒

今回視察を行った中部カリマンタン州パンカランブンは、インドネシア共和国ボルネオ島の中央部に位置し、オランウータンの生息地として国際的に知られるタンジュンプティン国立公園を有する地域です。豊かな森林資源と河川が広がる同地域は、自然保護と地域発展の両面で重要な役割を果たしており、環境教育と校外学習を展開するうえで非常に大きな可能性を有していると感じました。
今後、本事業を通じて環境教育がさらに広がり、子どもたちが地域の自然や文化をより深く理解しながら学びを進めていく取り組みとして発展していくことを期待しています。

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