未来の水道を共に築く、南アフリカ無収水管理研修(第2回)
2026.02.20
2026年2月2日から13日にかけて、南アフリカ国別研修「無収水管理能力向上プロジェクト第2回本邦研修」を実施しました。本研修は、南アフリカ共和国で実施中の技術協力プロジェクトの一環として行われたもので、同国の中央省庁および地方自治体から10名の研修員が参加しました。
南アフリカ共和国は、一人当たりの水資源量が世界的にも少ない国の一つであり、漏水や盗水などにより料金徴収につながらない「無収水(Non‑Revenue Water:NRW)」の発生は深刻な課題となっています。限られた水資源を有効活用する上で、無収水の削減は非常に重要な課題です。
今回の本邦研修は、南アフリカで無収水対策に携わる実務者が来日し、横浜市を中心とした日本の知識・経験を学ぶことで、技術協力プロジェクトの成果最大化を図ることを目的として実施されました。
約2週間にわたる研修では、横浜市の水道事業、無収水対策、漏水管理をはじめ、管路更新計画、アセットマネジメントや水道事業体の人材育成、配水維持管理技術、図面管理、GIS、メーター管理、顧客管理など、効果的かつ効率的な無収水管理に必要な幅広い知識を学びました。
研修員からは、「現場実習、特に漏水探知、管路更新維持管理、配水管理に関する実習と、そこでの意見交換が有益だった」「研修実習フィールドは実際のプロジェクトと近い環境で理解がしやすかった」との声があり、実際のプロジェクト環境に近い研修フィールドでの体験は理解を深める助けになったようです。また、「研修内容は横浜市水道局の実務経験が盛り込まれた講義とフィールド実習などで構成されており、多くを学ぶことができ、自分の期待に沿ったものだった」といった意見も寄せられました。さらに、「水道機材のほとんどが国産品で、日本の技術革新にも感銘を受けた」と、日本の水道事業の技術力に対する評価も見られました。
本研修は今後、第3回へと継続する予定です。JICA横浜では、現地のニーズに応えるより効果的な研修となるよう引き続き取り組んでいきます。