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JICA横浜インターンレポート第4回 ~日系継承教育(教師育成Ⅰ)コース インタビュー編~

2026.09.01

皆さんこんにちは。JICA横浜研修業務課インターンの大瀧です。
JICA横浜では、これからの日系継承教育を担う人材育成のため、日系社会研修「日系継承教育(教師育成Ⅰ)」コースを実施しています。今回、このコースに参加した中南米地域の日系日本語学校の先生たちにインタビューしました。

皆さんが考える「日系継承教育」とは…?
ぜひご覧ください。


インタビューにご協力いただいた方

パラグアイ:しおんさん

ブラジル:
あゆみさん、クリスチーナさん
レオナルドさん、ダニエルさん

ボリビア:むさしさん

【画像】

研修員の皆さんに日本語教師になろうと思った理由について教えていただきました。

皆さんはなぜ日本語教師になろうと思われたのですか?

【ダニエルさん】
自分の町でいくつか盆踊りがあり、それを見て自分もやりたくなり、日本に興味を抱きました。そこで、日本語学校に通うことを決め、日本語を学びはじめました。徐々に、書道や漢字、折り紙などの日本文化にも興味を持つようになり、他の人にもこの自分の気持ちを伝えたいと思い、日本語教師になりました。

【レオナルドさん】
初めは好きなアニメをきっかけに、日本語を学ぼうと思いました。そこで、日本語学科を専攻し、日本にも留学しながら学びを深めていました。さらに、日本語教育について学んでいくうちに、日本語教育が好きだと実感するようになり、当時日本語を教えてくださっていた先生のように、自分も日本語教育に携わりたいと思いました。

【あゆみさん】
実は、日本語が話せるからという何となくの理由で教師になりました。しかし、日本語教師として、さらなる日本語の勉強や日本語教師対象の研修などに参加するにつれて、日本語を教える楽しさを実感するようになりました。日々大変なこともありますが、教師として生徒が成長していく姿を見られることが嬉しいです。

【クリスチーナさん】
まだ幼かった当時は、地元の行事などを通じて、日本語を話す人々のコミュニティに関わっていました。しかし、現在は日本語を話せる人々が減り、そのコミュニティのつながりも薄れてきており、もったいないと感じるようになっていました。「日本文化」という自分が良いと感じたものを、より多くの人々に伝えようと思っています。

【しおんさん】
日本語教師であった母親は、特に勤務先の学校や日本人会での忘年会や送別会など、外食の機会が多かったです。そんな母に、「日本語教師になれば、もっと美味しいものが食べられるよ」と励まされ、自分も日本語教師になる道を選びました。現在働いている母校では、子どもの頃にどのように先生から教わってきたかを思い出しながら日本語教育に励んでいます。子どもの成長を見られる点も魅力的で、現在はやりがいを持って働くことができています。

【むさしさん】 
幼い頃から、憧れの先生のように自分もなりたいと思っていました。

非日系の先生方へ質問です。「日系継承教育」に携わろうと思った気持ちはどこから生まれたのですか?

【レオナルドさん】
日本人が、「自らの文化を守りたい」という思いで、当時の移住先である南米に日本語学校を創設しました。ブラジル人つまり非日系である自分自身も、大好きな日本文化を守りたいという同じ思いで日系継承に携わっています。そんな気持ちが大切だと感じています。

【画像】

日系継承の大切さについて、次世代への思いを語る研修員の皆さん。

「日系継承教育」に携わる上で、今後大切にしていきたいものは何ですか?

【あゆみさん】 
現在の若者は、特に漫画やアニメを通じて日本に触れる人が多いです。しかし、日本はポップカルチャーだけではないということを伝えていきたいです。
より多くの日系人にその意識を持ってほしい、そしてもっと日本文化や価値を知ってほしいと思っています。現在、自分の学校の生徒には、日系人よりも非日系人の方が日系社会に関心を持っている様子が見受けられます。それは大変良いことですが、一方で日系人が関心を持たなくなっている点は悲しく思います。そういった中で、今後どのように日本の文化や価値観の継承を行っていくかが課題であると感じています。

【クリスチーナさん】
日系継承のための勉強と聞くと、「日系人同士の社会」を守るためという印象が強かったので、自分の生徒が非日系であることを理由に、日系継承は自分に当てはまらないと考えていました。しかし、日系継承とは、日系人の大切な文化や価値観を守り続けたいと思う人々の社会を守り続けていくことだと研修を通じて感じ、このような思いを今後も大切に、そして共有していきたいです。

【しおんさん】
非日系の人々は、日系人は挨拶ができる、しっかり感謝の気持ちを伝えられる、と評価していると感じます。日系の方々には、親世代が良いと思うことや習慣を自らの子どもにも期待し、次の世代にもつなげたいという思いがあると思います。いずれの人にも、文化や価値観、習慣など、言語以外にもたくさんの日本の側面に触れてほしいと思っていますし、その経験こそが、子どもや次世代への新たな人生の選択肢になる可能性があると思っています。

【あゆみさん】
日系継承教育の研修を受けていく中で、生徒たちに日本へ行きたいという気持ちを持ってほしい、また、日本に来て新たな発見をしてほしいと思っています。日本語教師として、自身の日本文化の経験を生徒に共有することで、次世代に新たな発見や体験に触れる機会を与えたいと考えています。親世代が良いと感じた日本文化や価値観を、一方的に子どもたちに押し付けるのではなく、あくまでも今後の人生の選択肢の一つとして提案していきたいです。

【レオナルドさん】
教師として、生徒の皆さんが「日本はこうなんだ」と、ふと日本について思い出してもらえるようにしたいです。日系の生徒だけでなく、非日系の生徒にも、より多くの日本の魅力的な側面を発見してほしいと願っています。

【むさしさん】
日本文化の体験が楽しい思い出として人々の心に残るだけでも良いと思っています。ただ、中には思い出にとどまるだけでなく、誰かの人生や生き方を変えるきっかけになるかもしれません。日本文化の魅力に触れて関わり続ける人、また、そんな人々の輪を大切にしていきたいです。


共に日系継承を学ぶ研修員の皆さんでしたが、それぞれが独自の背景を持ち、継承教育や日本語教育に関わるきっかけはさまざまでした。一方で、日系コミュニティを守りたい、そして次世代に「日本文化に触れる」という選択肢を授けたいという共通の思いを抱いていました。研修員の皆さんの今後のご活躍を祈っています。

【画像】

最後に研修員の皆さんと集合写真を撮りました。

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