Ms. Condori Cazon Helyn Mariana(コンドリ カゾン ヘレン マリアナさん)

自己紹介をお願いします。

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姪とは大の仲良し!

ボリビア出身のヘレン・マリアナ・コンドリです。
私の家族は、ラパス出身の父マカリオとスクレ出身の母アレハンドラ、妹のカレンと姪のイクスアンです。
趣味は、ヨガ、旅行、美術館巡り、そして、短編映画などに出演することです。
私は貧しい環境で育ちましたが、両親は私が最高の教育を受けられるよう、サポートをしてくれました。私はそんな家族にとても感謝しています。

ボリビアについて教えてください。

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ボリビアを代表する湖の一つチチカカ湖

ボリビアは南米の中心に位置し、標高は3500メートル以上あります。首都はラパス市で、雪をかぶったイリマニ山を背にしたアンデスのアルティプラーノにあります。
9つの都市があり、それぞれの都市ごとに観光スポットがありますので、ぜひ訪れてほしいです。
ボリビアといえば、塩の砂漠として有名なウユニ塩湖や、チチカカ湖、マディディ国立公園、が有名です。さらに食べ物や音楽もバラエティに富んでおり、きっと皆さんも気に入ってもらえると思います。
ボリビアにはたくさんの習慣や文化がありますが、その中でも1月24日にあったアラシタパーティーがあります。アラシタとは豊かさの祭りで、このお祭りの中心には福の神エケコが祀られます。この1年の間に手に入れたいもののミニチュア品をエケコに持たせ、奉納したり、教会で祝福を受けたりして、それが手に入るように祈願します。

どんな研究をしていますか?修了後の展望とあわせて教えてください。

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細胞移植という繊細な技術を学んでいます。

現在は、魚の生殖バイオテクノロジーの修士課程に在籍しています。
ボリビアではさまざまな種類の魚が絶滅しており、特にチチカカ湖の在来種は非常に大きな問題になっています。ボリビアに生息する魚のうち、マウリ(Trichomycterus dispar)、イエローカラチ(Orestiasagassizii)、ラパス県チチカカ湖のイスピ(Orestias)などが絶滅の危機に瀕しています。
私は、淡水魚や海産魚の腹腔内生殖細胞移植という技術を生み出し、長年の経験を持つ竹内先生に指導を受けています。もともとは、大型魚の技術なので、大型魚をレシピエントとして絶滅の危機に瀕している小型魚の技術を開発したいと思っています。
ボリビアで絶滅の危機に瀕している種にこの技術を応用することができるように、生殖領域、生殖細胞の冷凍保存と移植について学び、経験を積みたいと考えています。

日本の印象について教えてください。

日本の教育モデルは、質・効率ともに世界でもトップクラスだと思います。日本の研究室での勉強は大変ですが、竹内先生が根気強く指導してくださるおかげで、がんばれそうです。
私は今、石川県の能登半島に住んでいますが、どこに住んでいるのかと聞かれたら、私はいつも「日本の腕の中に住んでいる」と答えます。私の国には海がないので、海の前に住むという夢はすでに叶えています。
日本にいる間に、歴史、文化、音楽、伝統、食べ物などを知りたいと思っています。