Mr. Khalid Muhammad Afaq(カリード ムハンマド アファクさん)

自己紹介をお願いします。

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研究室の仲間とも和気あいあいと!

私の名前は、カリード ムハンマド アファクです。妻と3人の子どもがいます。
旅行や観光が好きです。私はパキスタンのペシャワールの出身です。
ペシャワールの人々は、そのホスピタリティで知られています。
私の社会人としてのキャリアは講師としてスタートしました。その後2010年からパキスタンのカイバルパクトゥンクワにあるコミュニケーションアンドワークスという公的機関で仕事をし、道路、高速道路、橋、トンネルなどの建設に携わり11年以上の実務経験があります。

どうしてこのプログラムに参加しようと思ったのですか?大学ではどんな研究をしていますか?

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同じ道路アセットマネジメントプロジェクトの研修員やJICA関係者と

私は、コンクリート橋における鋼材の腐食につながるコンクリート被覆の影響について研究しています。コンクリートの中の鋼材の腐食は、橋や建物にとって大きな脅威となっています。米国や日本では、腐食問題によって発生するコストは国民総生産の1~2%に相当するといわれています。コンクリート被膜(厚さ)が薄いことが鉄筋腐食の主な原因の1つです。
来日前に私は、アラビア海沿岸の都市カラチを訪問し、沿岸の橋梁の塩化物腐食を調査するため、橋梁状況視察調査を行いました。
私は以前札幌で行われた道路管理に関するJICAの40日間の研修に参加し、道路や橋の様々な管理方法について学んだ経験があります。また、パキスタンでのJICAによる道路の復旧、改修プロジェクトにも関わりました。パキスタンでは、新しいインフラがどんどん整備されていくのですが、予防的メンテナンスはまだ適切に行われていません。その点、日本では構造物の耐用年数を効率的かつ持続的に延ばす予防的メンテナンスに焦点が当てられています。日本での経験は、私の技術力を高め、母国への技術移転を可能にすると考え、取り組んでいます。

日本での生活はいかがですか?

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たくさんの方々のサポート日本での研究活動に励んでいます。

日本の人々は勤勉で、礼儀正しく、献身的で、時間を守り、協力的です。私は幸運にも、とても親切な先生に恵まれ、母国でも日本でも、たくさんの励ましを受け、指導していただきました。研究室の仲間はとても協力的で、思いやりがあります。
日本には世界一の鉄道と交通網があります。国際的なコミュニティと交流する機会も十分にあります。様々な国の人たちと意見やアイデアを出し合うことで、技術的なスキルや人間的な行動力を高めることができていると思います。
文化交流の場としても性別、言語、肌の色、服装による差別はなく、とても良い経験になっています。
言葉の壁や天候に悩まされることもありますが、徐々に天候や日本語に順応できるようになってきたと思います。